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波の高さが目立ってきた少子高齢化

このメルマガでお伝えした通り、先週の水曜日に義母が亡くなりました。木曜の朝には、妻が日本に飛んで帰りました。

昨日、妻と話したところ、義母の葬儀は22日に決まったとのことでした。亡くなったのは確か10日未明だったので、亡くなってから12日後のことです。

ななぜこんなことにも延びてしまうのでしょうか?

理由は複数あります。

義母は自宅で1人でいる時に亡くなったため不審死扱いとなり、検死が入ったのが一つの原因です。昨今、孤独死が増えたせいか、警察医のスケジュールがいっぱいで、検死が週明けの月曜日になってしまったからです。

ようやく遺体が戻ってきて火葬許可証が出ましたが、今度は火葬場が空いていないんですね。現在、首都圏の火葬場は最低1週間待ちのようです。ただ、火葬場が空いていたとしても、葬儀場が空いているとも限らないんですね。火葬場、お寺、そして葬儀場の3ヶ所のスケジュールが合わないと、葬儀が行えないのです。

さらに、この12日間の遺体の保管ですが、これにもお金がかかります。葬儀場に保管してもらう費用はまちまちですが、1泊2万円〜3万5千円程度のようです。つまり、12日ともなれば、最大42万円もかかり得ます。なお、葬儀代やお寺さんへのお布施はこれとは別です。ちなみに、ドライアイスの入れ替えだと費用は1日5000〜1万円ですが、これだって12日となれば、最大12万円です。

なお、日数を持たせるために行われる「エンバーメント」と呼ばれる防腐処置があるのですが、この相場がだいたい15万円から25万円のようです。僕らはこれを行いました。

この凄まじい現実を知ってふと思い出したのは、7年前にベストセラーとなった「未来の年表」という書籍です。僕らが目下体験中の火葬場の不足が予想されていたからです。

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