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ウェブサービス開発でデザイナーとエンジニアの役割とスキルと知識を考えてみる

みんなのウェディング Advent Calendar 2017」の23日目の記事です。

普段、「みんなのウェディング」というウェブサービスを Ruby on Rails を使って開発をしています。開発業務に加えて新卒のエンジニア研修をしたり、採用活動の一環で学生さんに「エンジニアとは...」と話すことがあります。

話をしていて、ウェブサービス開発をする「エンジニア」「デザイナー」について、いくつかの戸惑いが自分の中でありました。

1つは、エンジニア新卒研修をしていて「デザイナー」は何をしている人なのか?伝わっていないかも、と感じたことです。「デザイナー」は下記のような人だと思っていないか?という疑問からです。

・見た目をチェックする人
・見た目をよくする、作ってくれる人

エンジニアの新卒研修でのデザイナーとの関わり合いでは、出来上がった画面の画像を渡されて、HTML/CSS で作った画面のチェックをしてもらうことが多いためだと思います。

2つめは、学生に「エンジニアがサービス開発をするために何をしているのか?」を話す機会があった時に感じたことです。
エンジニアとウェブサービス開発との関わりを話さないと「エンジニア == Ruby on Rails を使って言われたコードを書く人」と思われそうということです。なんのためにコードを書いているのか?を伝えないといけない、と考えました。

ウェブサービス開発と3つの領域

学生に「ウェブサービス開発とエンジニアが関わる3つの領域」について話しました。

上記の図をホワイトボードに書いて説明しました(上記は、清書した図を渡したときの図解)。

・ウェブサービスの開発には3つの領域がある
 ・「調査」と「設計」は、繰り返し行われてから製作が行われる
 ・「調査」と「設計」は、エンジニアもデザイナーも関わる
 ・「製作」では開発をエンジニアが行う
・新卒研修は開発で「正しく作れる」ことを重点的に行う(詳しくは「2ヶ月の新卒エンジニア研修を受けて変わったこと」「新卒エンジニア研修2017の準備」)

図に書いてみると、新しい疑問が出ました。

・普段の行動が、ユーザー体験を向上することになっているのか?
・普段の行動を支えるのは、どんなスキルや行動なのか?
・スキルを成立させる理論は何か(学ぶことは何か)?

上記のことを話せないと、普段の業務は何を目的にしているのかわからなくなります。
わからないと、デザイナーは「見た目をよくする、作ってくれる人」ですし、エンジニアは「Ruby on Rails を使って言われたコードを書く人」になってしまいます。

ウェブサービス開発と職種とスキルと理論

改めて図式化してみました。

組織・チーム

ユーザー体験を組織(とかチーム)が支えます。チームメンバーの職能として、「エンジニア」「デザイナー」などがいます。

エンジニアの役割

3つの領域全てに関わる。特に製作の部分
・「課題」の解決を形にして届け続ける
・Ruby / マークアップ などのエンジニアリング

デザイナーの役割

3つの領域全てに関わる。特に設計の部分
・「課題」の調査と、解決のための設計を行い製作する
・「課題 = 社会の要求」に対する応答をする

行動とスキルと理論

ユーザ体験を支えるために、行動とスキルと理論を利用しています。

書き出して気づいたのですが、ここ半年ぐらいは、各領域の知識をいれようとしていたんだなあ、と振り返ることができました。

最近、「製作」以外で読んで気になったのはこの辺です。

課題について
ジョブ理論
課題を見つけ出す方法について。リーン開発と合わせる方がいいのでは?と思う。

調査について
大学4年間の統計学が10時間で学べる
統計学についてよくわからないままだったので。統計学をビジネスで使うことについて視点をおきつつ統計学の入り地口に立てる

設計について
SPRINT 最速仕事術
デザインスプリントについて一通り。詳しい手順とともに書いてあるので実際に使える一冊(だと思うんですが、試せてはいない)

その他
・21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由
・CEOからDEOへ

まだわからないこと

「課題」を発見して定義するのは、どうやるんだろう?ということです。
何か体系化した方法・スキルがあるんでしょうか?

まとめ

図にしてみると「ユーザー体験はチームで作る」というのが改めてわかりました。
組織と行動はどんな関係性にあるのか?を自分なりの解釈で捉えることができました(ので、所属組織も同様に考えているとは限りません)。自分で考えて捉えてみるのが重要だと思います。


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