見出し画像

30代でようやく大人になった気がする。成人式よりリアルに。

30歳を超えて、
歳上の人たちに「30代どう?」と言われることが時々ある。

マイナスな意味で「20代と30代は全然違う!」と感じることもちらほら。
体力とか、肌とか、体型とか…ね。

でも、ようやく自分の力量を見つめられるようになったり
現実と理想の違いを明確に認識できるようになったり。
良いことがいっぱい。

誰かや何かになりたい、と「自分以外」にすがる気持ちから少しずつ解放され
「自分は自分である」「自分はあの人のような脚力で飛躍できない。コツコツやるのが私のやり方」などと分かってくる。

それによって、楽しめることが増えた。

まず、メイク。
今までは、自意識が強すぎて「気合が入っていると思われないぐらいの、可もなく不可もないように」とのルールのもと、メイクをしていた。

今は、どんどんアイテムを追加して、自分の左右非対称な目(片方が二重で片方が一重。寝不足だと両方二重になる)にも、黄色やピンクなど、鮮やかなアイシャドウを堂々と乗せられるようになった。
アイラインを引くと目がキツく見えるので、やや濃いめのアイシャドウで目尻にラインを引いたり、自分に合ったテイストを考えながら遊べている。

そうそう、自分以外にすがる気持ちからの解放って、自意識からの解放でもあるんですね、きっと。

もちろん「他人からどう見られるか」を完全に無視しているわけじゃないけど、「自分がテンション上がるかどうか」を軸に行動できるようになったのは大きい。

このメンタルで20代を過ごせたら、もっと楽しかっただろうなぁ〜。
後悔というより、ぼんやりそう思います。

あとは仕事。
昔は「こういう仕事がバリバリできる人になりたい」と、ジャンルを問わずがむしゃらに挑戦していた。
特に、憧れるジャンルに手を出していた。

もちろんその経験のおかげで気づいたんだけど、
向いていない仕事が分かった。今は得意分野を伸ばすことにしている。

編集、ライターとしての苦手分野を言っておくと
レシピ系。
表現や、違和感を消すポイントなどが全然ピンと来ない。
経験が少ないこともあるのかもしれないけど、正解が分からない。

ただ、エッセイは好きだし、SEO記事、採用広報系のインタビュー記事は得意。
もちろん大好きなラジオ関係の記事は愛を持って全力で書ける。

でも、お金を稼ぐこと、そのための貪欲な戦略はあまり立てられない。この辺は、課題。

時間の使い方も変わった。他人に振り回されにくくなった。
昔は他人の意見ありきで、その意見に乗るだけの生活だった。自分から動くことは少ない。
そのくせ行動しない自分を棚に上げて「毎日つまんないなぁ」と思っていた。

今は、他人との時間はもちろん、ひとりの時間もサクサク作れている気がする。
ちょっと時間ができた時、とりあえず服を見て、結局買わないみたいな過ごし方を若い時はしていた。

今はひとりでお店に入って夕飯を食べにいくこともあるし、いろんな用事を終えたご褒美に思いつきで映画を見に行くことも珍しくない。

これも、自意識からの解放によって自分のやりたいことに忠実に動けるようになった証拠だと思う。「生活」をこなすことで、バリエーションも出てきたんだろう。

人付き合いにも変化がある。
20代前半の頃を思い浮かべると、嫌なことを言われたり、違和感をおぼえる発言を聴いたりしても
あまり気にせずスルーしていた。
嫌だという自分の気持ちをあまり認識できていなかった、という表現が正しいかもしれない。

あの頃は感覚がふわふわしていた。まだ物心ついてなかったんだなぁ、と思う。

今はその違和感を無視せず、嫌な時にはその人から離れたり、当たり障りのない距離を保ったり。
そういう人間関係を自分なりに構築できている気がする。

ということに気づけば気づくほど、本当にCreepy Nutsの「のびしろ」は
30代の私にすごく響いてくる。
▶︎Creepy Nuts「のびしろ」

ハタチのときよりリアルに、「大人になった」と思えるのがこの歳。
できることも増えてきつつ、折り合いがつかないところもある。

いろんな感覚がついてきて、行動より考えることが先になってきた。
というマイナス面もあるけど、「のびしろ」を聞くと
そんな自分の現在を受け入れながら、老いも含めた未来を悲観せず
「まだまだこれから」という気持ちになれる。

まだ「大人」は始まったばかり。
30代は20代よりもっともっと楽しく、生きやすくなるはず。


この記事が参加している募集

最近の学び

サポートをしていただいた分は、noteで今後やりたい企画に使わせていただきます