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⑧心理検査の結果を聞けなかった話

回復傾向にあったメンタル

仕事も再開して軌道に乗り始め、上司にも相談した。そして何より、信頼している同僚に相談をした。
同僚は、私が引きこもって食事を摂っていないのを心配してか、買い物に連れ出してくれたりご飯をいっしょに食べたりしてくれていた。
2週間ほどかかって、私はかなりメンタルが回復してきたのを感じていた。
ご飯を食べる、ちゃんと寝る、他人と過ごす。
たったそれだけのことが満足に出来ていなかった。そう気付かされた。
最近あんまり泣いてないな。もしかしたら、私はこのままケロリと元気になるんじゃないか。そんな思いすらしてきていた。

大きい病院とクリニック

心理検査は、私が普段通っているクリニックではできないので系列の大きな病院で受けた。そこの心理士さんは月曜日しかいない。
クリニックの私の担当の先生は金曜と土曜しかいない。
私の仕事はシフト勤務で、一旦タイミングを逃すと1ヶ月後まで特定の曜日に休みが来ることはない。
心理検査を受け2週間後には結果が出ますと聞いていたのに、微妙な曜日の間隔をすり抜けて3週間経った現在、まだ結果はクリニックに届いていないそうだ。

結果を聞けなかった

本来なら今日、心理検査の結果を聞くということで大きい病院ともクリニックとも話がついていた。
それなのに、念のためクリニックに行く前に電話をしたら「なんか結果はまだ出てないみたいです」と。

最近少し回復傾向にあった心の状態が、一気に崩れる音が聞こえた気がした。久しぶりに涙が出た。

結果を聞けば何か変わる。
病名や症状がわかれば、対処できる。
そう思っていた。それがずっと心の支えだったことに気がついた。最近の私は、今日のために生きていた。

私の仕事や祝日の都合で、結果を聞くのは今月末になるかもしれないそうだ。
なんかもういやだ。

楠木

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