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20240109 ある概念を測定する心理尺度が定番化するプロセス

 最近追いかけている某概念について,そろそろ実際に調査をしたいなと思い始め,どの尺度がよいかなあと少し文献探しをしておりました。
 しかし,探してみると結構「~を測定するために独自項目を追加」「~項目では負担が多いので項目数を削減」「~の人たちの現状にそくした測定をしたいので項目を変更」みたいな感じでそれぞれの研究毎に尺度を作っていることが多くてどれを使用するか悩む。・゜・(つД`)・゜・。
 このあたり,最近追いかけている某概念はまだ枯れておらず今からの成長が期待されるヤングな概念だからこそなのかなあと。
 
 で,それとは対照的に別の有名な概念を持ち出して,そちらは定番が決まってきて,メタ分析なども多くなされていいよなあ~でもその有名な概念も昔は邦訳が無数に出てきて項目数などもいろいろ議論があったけどそういうのが収まって定訳が決まってきましたよね~やはり尺度には長い時間かけて定番が決まるプロセスがありそうです~とか書こうと思ってちょっとその歴史とかをまとめた論文とかHPとかないかな~と思って検索してみると…
 
全然定番ができたという同意形成がなされておりませんでした。
むしろ,同じように「定訳のなさ」を嘆かれておりました。

 
 ということでここまで書いていたことを放棄しないといけなくなったのですが今の時点でもう帰宅5分前なので新たに何か書くことはできません。・゜・(つД`)・゜・。
 
 でも調べずに適当なこと書いて「てめえあれを定番だなんて俺は認めてねえ!」と怒られる事態が起きることを避けられたのはよかったと思いましょう。
 
 まあでも「尺度の定番化」って結構興味深いテーマだと思うので,論文の中の先行研究のまとめ的なもので終わらせずに,心理学史的にどなたか検討してくれたらいいのになあとも。
 
 しかし,おそらくですが今現在紙での調査からフォームを使った調査に劇的に変化が起きていて,「同じ項目つかっていても紙とフォームで一緒であるといえるか」という議論はきっと明確になされると思いますし,フォームで質問紙を実施するようになって,紙でやっていたときよりも「項目数を削減する圧力」は高まった気がするので,そのあたりで「これまで定番になっていた尺度が使われなくなる事態」は増える気がします。そういうことも含めて,心理測定などの方法論的な面で面白い時代になったなあとは思います。


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