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20240101 40年後の正月の予想

 新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 私が教職課程の授業でするネタとして「40年後の教育はどうなっているか?」というのを話し合ってもらうものがあります。ストレートで大学に入学して卒業して教員に採用された場合、退職するのは40年近く働いた後になるわけで、その頃の学校はどんな感じになっていて自分の退職の日にはどんな感想を持つと思いますか、そうした予測される時代の変化についていくために、あなたは大学でどのような能力を身につければよいと思いますか、ということを考えてもらうためです。
 話し合いのネタとしてはそこそこ面白いと思いますが、十年一昔を4回も繰り返した後の世界なんて予想もできないのもまた確かで、あまり話し合いは盛り上がらずに通り一遍の回答が出るだけで終わってしまっているのが実情です。
 でもそれも仕方ないのは確かで、私だって大学生のころに大学教員を目指したときに、将来の大学がどうなっているかなんて考えもしませんでした。しかも私が大学生のころは大学は浪人してはいるのが当たり前のような感じで、何年も浪人した挙句入学できずに終わった人も結構いた時代だったので、少子高齢化で募集に苦しむ今の大学の状況など全然予想していなかったよなあと。・゜・。(つД`)・゜・。

 では、40年後の正月ってどうなっているでしょうかね? 今日は出勤せず自宅にいて資料もないので、40年後の正月を予測してみる思考実験をしてみたいと思います。

1.基本的な正月文化:変化なし

 自分が生まれたころと現在との正月を比べてみても、しめ縄鏡餅おせち料理お屠蘇初詣などについてはほぼ変化していないと思いますので、これらの文化は40年程度ではほぼ変わっていないだろうなあと思います。「年越しにそばを食べたら年明けはうどん」とか「正月こそカレー」みたいな感じで何かこれまでと違うものを食べることが増えることはあっても、おせち料理の基本などはまず変わらないだろうと思います。

2.なくなるもの:年賀状、お賽銭、紅白歌合戦

 その分、40年後にはほぼなくなっていそうなものとしては、「年賀状」があるでしょうね。おそらく郵便事業自体の維持がかなり困難になっていて、はがきでも1枚200円程度かかるようになったりしていそうなので、年賀状はかなりの通な人がごく少数の同好の人のみに送る感じになるのだろうなあと。伝統にのっとっておせちを全部自作して和服を着て過ごすような「日本文化オタク」のみがコミケやデザフェスで自作のグッズを交換し合うような感覚で年賀状を出し合うようになるのだろうなあと・。
 また、初詣という行為自体はずっと続くと思いますが、お賽銭は電子マネーになるかまた全然別の行為になっていると思います。最近、少額のお金は手数料がかかるから神社なども困っているという問題がよく取り上げられるようになりましたが、40年後となればもうかなり現金の流通は珍しくなっていると思うので、ここ10年くらいでお賽銭システムに大きな変化が起きてそれが定番になっているのではと思います。
 あとは…NHKの紅白歌合戦は…NHK的なものは維持されるでしょうが現在のような視聴料を集めるようなシステムでの存続は40年後は無理なような気がするし、さすがに今のテレビ自体が40年後には違うものになっていると思うので、「NHKの紅白歌合戦」自体はなくなっていると予測します。あと、「紅白」はあと10年は確実に続くと思いますが、紅白で男女を競わせるのは今でも物議をかもしておりますのであと10年くらいで別の形態になるのだろうなと思っています。

3.大きな変化の予想:日本標準時による正月の進行

 と、ここまで「基本的に変化はない」と書いていて、それでは面白くないので何か劇的な変化が起きる予測をしてみたいと思います。
 AIの発達などで機械翻訳の精度がかなり上がっているのは感じていて、そうした影響などで40年後には言語の壁はかなり低くなっているのではと思っています。それで国を超えた世界的なつながりなどが増えていって、今よりもっとずっと「ネット上での世界の一体感」が高まっているのではと思っています。
 そのような状況になっていると、日本の標準時以外をメインで生活する人も増えて、日本の標準時の重要性が全体的に下がるのではと思っています。そうなると、今のように「23:59から0:00に変化するときを重視」というのが少し薄らいで、むしろ初日の出の時間を大事にするようになるかもしれないな~などと思っています。というか、日本の0時に合わせていると、その後世界の他の国の0時のお祝いが起きた時に眠くてたまらないので、日本の0時をパスしてそこころ力のある国の0時にスケジュールを合わせて動く人が増えるのかもしれないなあとも。

 と、ここまで書いてみて「別に面白いこと何も思いつかなかったなあ」とは思いますが、こうして40年後を予測することでここ数年に自分がすべきことを考えるための軸を設定できる面はあると思うので、あまり面白くはありませんでしたがそのまま載せようと思います。

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