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HUNTER×HUNTERを読んで正拳突きを1日1万回打とうとしてみてわかったこと【理論上は可能・祈りは無駄】

合気道は筋力を使わないとか言って調子に乗っていたら太った。

だからといって行動を起こせるわけでもなく家でゴロゴロしてHUNTER×HUNTERを読んでいた所、コレでいいじゃんってのを見つけた。

そう、すでに何人もの人が擦り倒した『感謝の正拳突き1万回』である。


感謝の正拳突き1万回とは?

HUNTER×HUNTERというマンガに出てくる武の達人・ネテロ会長が行った修行法だ。

その内容は武に感謝する祈りをした後に正拳突きを打つ一連の動作を毎日1万回繰り返すというもの。

冨樫義博『HUNTER×HUNTER』25巻より

最初は18時間くらいかかったものが、だいたい4年くらい毎日やった結果、やがて1時間を切り、最終的には突きが音を置き去りにするほど早くなったというエピソードになる。

計算してみる

調べてみるとわりと誰でもやってみようと思うようで、企画でトライしている人が数名、あとHUNTER×HUNTERの連載が再開されるまで1日1000回たまに1万回やってる樽江突撃狂人が1名いた。

思ったよりやってる人は少なかった理由は、やるとマジで18時間~20時間かかるからであろう。

「①気を整える②拝む③祈る④突く」という5秒くらいの動作を1万回だからおよそ14時間かかる計算で、当然ながら疲労もするので18時間くらいはかかってもなんら不思議ではない。

そもそもこの計算だと1000回打つのにも5000秒、およそ84分ほどかかってしまう。

こんな長時間にわたる苦行をやりたがるやつなんてそうはいない。おれだってやりたくない。だいたいこんなことをしているほどヒマではない。

結論:祈る必要なくね?

そもそもこんなに時間がかかっている原因はシンプルだ。

①気を整える②拝む③祈るをムダなことをごちゃごちゃとやっているからに他ならない。

現代のタイパ重視の社会において祈るなどというの行為は時間のムダだ。

つまり「①気を整える②拝む③祈る ①突く」こうすれば良いのだ。

ただ突きを打っているだけじゃないかと言われればそれまでだが、おれは武に限界を感じたネテロじゃねぇし、これといって武に感謝もしてるわけでもない。

だいたい挑戦したやつらだって一体何に祈ってんだって話よ。

そもそもおれは軽い有酸素運動がしたいだけだし。

さっそくやってみた

試しに100回打ってみた結果、約40秒というタイムが出た。1秒で2.5発、つまり理論上は400秒で1000回、4000秒で1万回ということになる。

1万発の突きをひたすら打ち続けることができれば67分で終わるので、18時間よりも遥かに現実味のある数字だ。

奇しくもネテロが最終的に辿り着いた数値にも近い。

冨樫義博『HUNTER×HUNTER』25巻より
まぁネテロの場合は祈ってる時間もあるんだけどね

ちなみに続けてみた結果、500回くらいでもう全身が悲鳴を上げて筋肉痛になった。

30分くらいかけて1000回打ったけれど、とてもじゃないが1万も打てる気がしない。

とりあえずまずは身体が1万回の突きに耐えられるようにしないと無理だなというのが初回の感想。

ただ理屈の上ではできそう。

あくまで理屈の上では。


というわけで、つづく……理屈の体現は可能なのか?



あと言わずもがなだが、HUNTER×HUNTERの電子書籍限定カラー版はマジでおすすめ

マツリの合気道はワシが育てたって言いたくない?