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合気道で考える自分との戦いに勝つ方法

合気道とは「自己じこち、てきをしてたたかこころなからしむ。いなてきそのものをなくする絶対的自己完成ぜったいてきじこかんせいみち」だと言われている。

この道を行くためにはまずは自己に打ち克たなければならない。自分に勝てない限り、他人や敵をなくすることなんてできやしない。

というワケで自己に打ち克つ方法について考えてみた。

自分は敵なのか?

けっこう人は思いこみで病んでしまったりする。

元ヤクザや犯罪者が、そういうレッテル貼りをされることを嫌がるように、肌の色とか、見た目とか、色んな要素で人は他人の目を勝手に想像してしまう。

SNSの炎上なんかでも同じような批判ばかり受けると「みんな」が同じように自分のことを嫌っているんだとと思いこんで、病んでしまったり最悪の場合は自分を傷つけたりすることがある。

こういう時の最初の敵は誰かと言えば、それは間違いなく「みんな」を作り出した自分だ。まず最初に自分に牙をむくのは自分なのだ。

それは同時に、自分がもっている偏見、炎上したやつはダメだとか、犯罪者はダメだとか、そういったものがそのままブーメランみたいに自分に返ってきているということでもある。

人は自分に負ける

例えばダイエットをするつもりでも、ついつい甘いものを食べてしまったり、意思とは裏腹にやってはいけないことをやってしまう。

人間とはそういうものなので、やってはいけないと思っていても他人にはレッテルを貼ってしまうし、無意識に色んな偏見を持っている。

わりとあるケースで「鬱は甘え」みたいな考え方がある。そう思っていた人が鬱になった時には自分の言葉が自分にモロに返ってくることになるわけだ。

世の中というのは皮肉なもので、自分は安全圏にいると思っている人ほど実は崩れやすい地面の上に立っていたりする。

そして、自分が自分を責めにやってくるのだ。

自分を味方にする

自分とはそもそも敵なのだろうか? 本来はそんなわけがない。自分こそが自分の最大の味方だ。

よく眠るとか、小さな成功を積み重ねるとか、そんなささいなことで自分は自分の味方になっていく。

合気道をやってみてわかることは自分の弱さだ。ホンの少しだけ力の方向性が変わると、人は簡単に崩れる。

二本の足で立つという事は、他の動物がほとんどやらないくらいバランスの悪いダメな行為で、ちょっとバランスを崩しただけで転倒したり大けがをしてしまう。

だけど、多くの人はそんな事にほとんど気づかずに二本足で歩いたり走ったりしているのだ。

敵そのものをなからしむ

まずは自分が敵になる要素をなくすことが大事だと思う。

崩されてしまった時に、受け身をとってダメージを減らし、体勢を立て直せればまた立ち上がることができる。

自分は倒れやすい。しかし立ち上がることはできる。そうわかっていればバランスを崩すことを恐れなくなるだろう。

わずかな力だけで人を崩せるということがわかれば過剰に攻撃する必要はなくなる。

他人を全力で殴れば拳に怪我を負うことがあるように、強すぎる力を出してしまえばそれは自分に返ってきてしまう。

自分の出した力が自分を傷つけている。

そんな風にして、まずは自分に対して肩の力を抜いて、自分という敵をなくしていくことが大事なんじゃないだろうか?

まずはそんなところから「合気道の精神」をはじめていきたい。

マツリの合気道はワシが育てたって言いたくない?