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戦う前から議論に勝てる方法:元NHK党(現・政女)立花孝志氏について合気道的に考えてみた

ちょうど昨日こんな番組をやっていたので、あらためて立花氏っておもろい人だったなと思いだした。

正直なんでこの二人が話してるのかよくわからなかったけど、とりあえず立花氏が未だ健在だということはわかる。

まず大前提として立花氏はこの手の議論をする相手としては最悪だ。

なぜならこうした責任とか不正に関する議論というのはいわば立花氏の領域展開であり、自分が議論に負けないシステムが完成されているのだから。

彼が用意した土俵で戦う限り勝てない。

合気道との共通点

合気道というのは「最初から勝っている」ことを知る武道なのだけれど、立花孝志という人はそういう意味では最初から勝っている議論を目指した人だ。

元NHK職員からNHKの不正を告発するため、パチスロなどで予算を稼ぎ斬新な手法で選挙制度をハックして国政政党になったのは伊達ではない。

その過程で議論における不敗の戦略が生み出されたのだろう。

表と裏の両立

合気道には表とか裏とかいう区分があってざっくり言えば押してくる相手には裏、引いてくる相手には表というようにどっちの場合にも対応できるようになっている。

立花氏は自身に攻撃してくる相手がどんな論理展開でこようと議論においては合気道のように巧みに追いこんでいく。

例えばNHKに対して受信料の不払いを勧める政党なんてのはそもそもツッコミ所の塊のように見えるが、そこをつっこんだ多くの人を黙らせたからこそ今の立花孝志があるわけだ。

わざと隙を見せる

何事もそうなのだけれど、相手に対して大きな攻撃をしかけようとする瞬間というのは同時に攻撃をする側が最も無防備な瞬間でもある。

立花氏は大ぶりのパンチを誘うためにわざと隙をつくっておいて、実はカウンターを狙って待ち構えているのだ。

例えば普通の政治家なら特に「不法行為」や「不法行為の可能性がある行為」というのはやってはいけない、もしくはやるべきではない。

ところがそう思ってそこを攻めると、巨悪と戦うためには「不法行為」も必要だと言うカウンターが用意されている。

そこに不用意に踏みこんで追及を続けると逆に既得権益を支持する側というレッテルを貼られてしまう。

気がつくと攻撃していた側が攻撃される側になってしまっているのだ。

『ジョジョの奇妙な冒険』より
棺を開けたと思ったら中に入れられているのは自分だったなんてことがマジで起こる

つまりこの種の議論で立花氏と戦おうとすると、まるでエスカレータに乗っているかのように不利な方へと連れていかれる。

通常は政治家として致命傷になるスキャンダルが逆に武器になっているのがこのやり方の恐ろしい所。

議論という領域展開

言ってしまえば議論の場みたいなものは立花孝志の領域展開だ。

ここに立ち入ったら勝てるものも勝てなくなる。

『呪術廻戦』より

先の動画を例にあげるなら対談相手の川上氏も別におかしなことは言っていないが、まるでおかしなことを言っているかのような雰囲気をつくられてしまった。

そして本人までも敗北宣言。

議論とは別に勝ち負けを決める場所ではないのだけれど、勝ち負けのない場で勝ちを演出できるのが立花氏の戦略の優れたところだ。

そのための仕掛けが張り巡らされているのが立花孝志氏の領域であり、彼はその領域から出ないように党を拡大していっている。

新政党の政治家女子48党だって、この政党の何らかの部分に反対したなら女性の社会進出に反対する勢力だと言われかねない。

そして、今のいわゆる「既得権益」とかいうものをおっさんやじいさんといった年配の男性が握っていることを考えれば、政治家女子48党との対立構造をつくるのは簡単だろう。

この論建てのうまさこそが立花孝志だ。

合気道を探そう

合気道とは「最初から勝っている」もので、それはちゃんと上手に組み立てればつくりあげることができる。

立花氏の議論は彼が己の人生をかけてつくりあげた合気道であり、議論の場において彼は「最初から勝っている」を部分的に実現させた。

このように最初から勝つというのはできないようで実はありふれている。

なんかNHKをぶっ壊すポーズに見えてきた

立花氏だって議論以外の場では負けたりするけれど、これがあるからこそ何度でも立ち上がることができるのだ。

良いとか悪いとかは別にして、自分が最初から勝っているものを見つけた人は強い。

それは逆説的には勝てるもの以外で負けることを恐れなくなるということでもある。

そんなわけで、自分が勝てるものを見つけるならまずは合気道そのものをはじめるのもいいんじゃないかな?

20230410追記:議論に全振りしたからこその弱点

立花さんはどうやら政治家女子48とゴタゴタに揉めてるらしい。

ひとつだけNHK党というか、ああいった組織に弱点があるとするならそれは「どんな手を使ってでもぶっ壊す」という思想の下に集まっている点だ。

その矛先がつねに敵に対して向かっている時はいいのだけれど、味方に向けられた時、それは最悪の相手になる。

政治家女子48という組織にとって口出ししてくるおっさんというのはまさに自分が想定した仮想敵だったりするし、おもろいことになっている大変困ったことになっていると言わざるを得ない。

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マツリの合気道はワシが育てたって言いたくない?