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ワーママ1年生だった私に伝えたい、仕事のためのアップデート5選

Asana長橋さんのこちらの記事を読み、 #この5年間で変化した働き方  というお題を知った。

5年前といえば、ワーママ1年生になったばかり。時の流れは早いもので、生まれたばかりだと思っていた長男が、4月には小学校に入学する。職場復帰してからの5年間、家でも仕事でも無我夢中で日々を駆け抜けてきたけれど、最近ふと「あれ、なんだか楽になってきた…?」と思うことが増えた。

毎日のワンオペ育児中、イライラせずに子どもたちと楽しく過ごせる時間が増えた。週末にはピラティス・スタジオに通い、体をメンテナンスできる時間を持てるようになった。趣味で水草水槽を始め、毎日きれいな魚や水草に癒されている。なにより、今、人生で一番仕事が楽しい。

育休中~ワーママ1年生の頃は、こんな日が来るなんてまったく想像できなかった。頭をよぎるのは不安ばかり。「育児だけでもこんなに大変なのに、仕事が始まったら一体どうなってしまうんだろう」「今までのように仕事ができるだろうか」「キャリアを繋いでいけるだろうか・・・」ベビーカーを押しながら、死んだ魚の目をして書店を徘徊し、ふと目に留まった スタンフォードのストレスを力に変える教科書 に、救いを求めて手を伸ばした日を、つい昨日のことのように思い出せる。

結果として、全部、何とかなった。むしろ、より良くなった。子どもが生まれる前よりも仕事が楽しくなり、昇進してチームマネジメントも経験、希望の転職まで実現できた。職場や家族の支えがあってこその結果だけれど、その時々で「今」に対応するべく自分自身をアップデートしてきたことも一助になったと思う。

もうすぐ4月。4月から子どもを保育園に預け、職場に復帰するママ達もまた、5年前の私のように悩んでいるかもしれない。職場や家庭の状況は様々なので、必ずしもすべての方に当てはまるとは思わないけれど、5年前に知りたかった「どうしたら、うまくいく?」の答えを自分なりに考えてみた。

振り返ると、大事な要素は5つあった。それぞれどんなアップデートをしてきたか、その結果どんな効果があったか?を、書き出してみたい。

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暮らし

ワーママ0年生の段階で、一番の土台となる暮らしをアップデートした。なんといっても最大の変化は、保育園と同じ建物に引っ越したこと。雨の日でも傘を差す必要が無く、1分もあれば登園・帰宅できる。ワーママ1年生にとってはまさに最高の環境だった。

引っ越しに伴って、大物家電を買い揃えた。洗濯&乾燥までしてくれるドラム式洗濯機、自動お掃除ロボット、食器洗い乾燥器、電動自転車。いずれも、生活必需品を超え、もはや戦友と呼んだ方がしっくりくる位、生活に欠かせない存在になっている。2人目が生まれたワーママ3年生からは、自動調理鍋のホットクックを購入、水回りの掃除の外注や、ベビーシッターも取り入れ、さらに体制を強化した。

ストレスフリーな暮らしのための投資をすれば、睡眠時間を確保でき、余裕を作り出すことができる。子育てにも仕事にも、資本となるのは自分の体。少しでもラクになるためなら、どんどん投資して構わない。その分のリターンはちゃんとある。

役割分担

次いで自動的にアップデートされていったのが、パートナーである夫との役割分担。子供が生まれる前、夫がほとんどの家事をこなしてくれ、私は好きな事ばかりしていた(土下座)。生まれてからは、ほとんどの育児と、家事の3割くらいを私が担当。そして職場復帰後~2人目の育休までは、平日は私が主に育児、夫が家事、と役割を更新。さらに、休日は時々役割を交代した。その結果、どちらかがダウンした時には、夫婦共にお互いの担当を一通りカバーできるようになっていた。(しかし私の料理と裁縫は夫の足元にも及ばない)

もしもどちらかの負担が大きすぎる場合、決してひとりで抱えずに、分散する工夫が不可欠だと思う。そして、お互いが苦手な分野は思い切って外注も大いにアリ。

集中力

一番の不安だった「今までのように仕事ができるだろうか」は、職場復帰して1か月ほどで解消された。出張が少なく、かつ今までの経験が生かせるポジションに異動させてくれた職場の配慮のおかげで、スムーズに新しい業務に取り組めた。ただ、夫の職場が遠く、子どものお迎えは私の担当なので、なにがなんでも定時内に仕事を完了させる必要があった。その結果、始業から就業まで、これまでの自分からは考えられないくらいの集中力で仕事に取組み、勤務時間は短くなったにも関わらず、産前以上のパフォーマンスを上げられるようになった。

集中力が高まると、「即レス」「優先順位を付けて高いものからこなす」を自然とできるようになる。活躍しているワーママ仲間も、全員が口を揃えて「集中力が上がった」と言う。心配しなくて大丈夫、脅威の集中力で仕事はこなせる。

アイデア

ここまでの3つの土台のおかげで仕事が楽しくなり、隙間時間に本を読むようになった。限られた時間で最大の成果を上げるには、①作業時間を短くする ②発想を変えて飛躍する の二択しかない。①は物理的に限界があるので、重要なのは②。けれど、自分の頭だけで発想できるアイデアには限界がある。

「良いインプット無くして、良いアウトプット無し」という上司の助言もあり、役立ちそうな本を読み漁り、これはと思ったアイデアをどんどん仕事に取り入れていった。この習慣の延長で、前職で営業企画としてカスタマーサクセスやマーケティング活動を改善していったことが、今に繋がっている。

現在も、カスタマーマーケティングという新しい業務の立ち上げのため、できるだけインプットを増やすようにしている。最近役立ったのは、心理ロイヤルティマーケティングのNRS(正味お客様継続率)。顧客満足度調査の分析の主軸にぴったり!と社内で提案したところ、見事採用された。

良いビジネス書は、仕事の攻略本。RPGでは攻略本は読まない派だったけど、ワーママ生活では断然読む派に一票を投じたい。

スキル

ワーママ3年生の時に読んだ、はじめてのGTD ストレスフリーの整理術 で紹介されていた一説が忘れられない。

ある木こりが、木を切っているが、なかなか切れない。通りかかった旅人が「斧が刃こぼれしているようなので、研いだほうがいいのでは?」とアドバイスすると、木こりは言った。「わかっちゃいるんだけどね、木を切るのに忙しくて、それどころじゃないよ」

この本を読んでから、何か苦手なことやうまくいかないことがあると、その克服のための本を読んだり、研修を受けるようになった。

茂木健一郎さんの本 最高の結果を引き出す質問力 その問い方が、脳を変える! にも書かれているように、心の中で「このスキル、研いだほうがいいのでは?どうしたら研げる?」と質問しつづけた。その結果、マネジメント、ファシリテーション、コーチングなど、仕事を回す上で役立つスキルを学び、実戦でも少しづつ活かせるようになってきた。

(…ここまで書いて、今一番足りてない英語力を鍛える勉強をサボっていることを反省。また取り組むことをここに誓います)

おわりに

子育てをしながら仕事で成果を出す上で、個人的に重要だと思う5つのアップデートを振り返った。仕事のために得た情報やスキルが、子育てや家事に活きることも多いし、逆もまた然り。

子供が生まれる前は、仕事は仕事、趣味は趣味と割り切っていたけれど、子育てとの両立のために思い切ったアップデートを重ねたら、全てが繋がって、人生がますます充実したように感じている。

もちろん、ワーママ生活では大変なことも沢山ある。むしろ最初のうちは楽しむ余裕なんて全く無いけれど、毎日頑張って生きていれば、5年も経つとだいぶラクになる。そして楽しいことがたくさん待っている!

4月から職場復帰するママたちが、これを読んで少しでも気持ちが楽になってくれたら、こんなに嬉しいことはありません。

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