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芦原妃名子先生への小学館の声明

芦原妃名子さんが亡くなった件に対し、初めて小学館が本格的な声明を発表しました。

それは、小学館そのもの、というよりも「第一コミック局」の編集者一同の声明であり、まさに「現場からの声」といった内容でした。

それゆえ、「ようやく心のこもった声明が出された」という声もあれば、「エモすぎる」「お涙頂戴を狙っている」的なアンチな反応もありました。

ゆくよ個人は、この声明文全文を読んだ時、思わず号泣してしまいました。

それと同時に、「さすがに出版社の社員の方々は文系だな」とも思いました。
おそらく編集者の方は、一流大学の文学部を卒業された方が多いのではないでしょうか。
それゆえ、表現が文学的になってしまうのも仕方がないことだと思います。

ゆくよにとって小学館とは、藤子不二雄先生の「ドラえもん」、室山まゆみ先生の「あさりちゃん」、そして「小学一年生」などの児童向け漫画の出版をしてきた会社です。

と同時に、竹宮恵子先生の「風と木のうた」、萩尾望都先生の「ポーの一族」、木原敏江先生の「夢のいしぶみ」など、他の出版社ではとうてい掲載が難しかったのではないかと思えるような先鋭的な「文芸少女マンガ」を世に出してきた出版社です。

漫画文化に革命を起こして来た凄い出版社なのです!!!

しかしいつからか、出版社やレコード会社に、「文学や漫画が別に好きなわけじゃない人」「音楽が特に好きなわけじゃない人」が、「大手企業だから」という理由で就職することが多くなってしまいました。

今回の事件も、そういった社員が役付きになり、出版社としての目的がひたすら利益追求だけに走ってしまっている部分があるのでしょう。

それでもゆくよは、今回声明を発表された編集者一同の皆様の、真心を信じたいと思います。

そしてそういう心ある編集者の皆様に、社内改革を頑張っていただくことが、芦原先生への弔いとなると信じております。


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