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吃音への理解ではなく吃音症という言葉を知って欲しい

皆さんは吃音症(きつおん)という言葉を知っていますか?
一種の言語障害の事です。
私は小学校の頃から吃音の傾向にありました。でも当時の私は特に気にせず周りも気になってる友人もいませんでした。
ですが歳が上がるにつれて自分でも「なんか言葉がでないなぁ」と違和感を持つようになりました。
親に相談しても「ゆっくり話せば大丈夫」や「早口だから詰まるだけ」と言われたので出来るかぎりゆっくり話す様にしました。

それでも吃る

特に私の場合は「あ行」「か行」が言いにくく自分の名前を言う時も吃るので面接の時は地獄です。
伝えたくても伝えられない。
なんで皆んなは普通に話せるのに自分は話せないのか。
何回も悩みそしていつしか「死にたいなぁ」と思う様になりました。

私は一年前まで営業の仕事していました。なぜ営業を選んだのかというと「話すことが好き」だからです。でもお客様から電話は掛かってくるけど、自社の名前が出てこない、電話を掛けてもお客様の名前が言えない。
こんな日が続くなかで、上司からは「焦りすぎた」「いつまで緊張してるんだ」と言われました。
確かに最初は「吃音」である事をなぜ理解してくれないのかと何度思いました。
でも理解する以前に「吃音」という言葉を知らないのかだ分かりました。
だってその方や周りの社員は普通に話せるのだからわざわざ知る必要がないからです。

以前abemaで吃音症についての特集がありました。
その中である方が、「障害にはカッコいい障害カッコ悪い障害が有る」と言いました。
その言葉を聞いた途端に私は「なるほどなぁ」感じました。
私は吃音をもってます!なんて声を大にして言える訳もないからです。
いつも私は買い物する時も友達や両親など会話する時も「吃音だから伝わるかなぁ」と感じながら話します。
「私、吃音なんだよ」って言えば多分相手も「あ、そうなんだ」となってくれると思います。
しかしそれを伝えるのが堪らなく恥ずかしい。それが吃音症というものなのです。

タイトルにある様に吃音に対して理解してほしいという気持ちはないと言えば嘘になりますが、理解せずとも「吃音症という病気がこの世の中にはある」という事だけでもこの日記を読んだ方に知ってもらえれば私たちの様な吃音者にとって嬉しいです。

たまに「吃音症の方にどう接したらいいの?」という質問を目にします。その中で思うのは別に特別な事をしてほい訳でもないけど強いて言うなら「大丈夫だよ」という一言でとてもその本人は救われると思います。
皆んなそれぞれ何か得意な事苦手な事を持っています。その中で「たまたま少し言葉を発するのに時間がかか」程度に思って貰えると嬉しいです。

下手な文書になりましたがここまで読んでくれてありがとございます。

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