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農家が教える田畑の排水術(読書感想)

別冊現代農業2024年4月号 農家が教える田畑の排水術
農文協
2024年4月1日発行


書籍の目次


第一章 まずは縦穴で排水!
第二章 明渠で地表の水を逃す
第三章 暗渠で地下水を抜く
第四章 「大地の再生」で空気と水を通す

以下、感想


何から取り組むべきか?

野菜や果樹などの畑作物の栽培において、土壌の排水を考えることはまず最初に取り組むべき課題である。
私は次の順に取り組むのが費用対効果が高いと考える。

  1. 表面排水(溝を掘る)

  2. 地下浸透(縦穴を掘る)

  3. 地下排水(暗渠を掘る)

溝の中に縦穴を掘ること

特に、1.表面排水と2.地下浸透を組み合わせること。
つまり、「溝の中に縦穴を掘ること」が効果的だと感じた。
これで、表面排水を行いつつ、排水しきれず停滞した水を縦穴に誘導することができる。
また、縦穴は表面積が大きくなるため、乾燥によって縦穴周辺に亀裂が生じる。
この亀裂によっても排水が促進することが期待される。

第一章でも紹介されているが、路地野菜で縦穴を掘る場合、畝溝に穴を掘ることになる。
これは「溝の中に縦穴を掘ること」であり、当然効果は高い。
ただし当然、縦穴は時間の経過とともに埋まる。
そこで次に、疏水材を穴に詰めることが考えられる。
本書でも疏水材として「モミガラ」が多く取り上げれられているが、「竹」の方が空隙の多さや強度から有効だと感じた。

参考になった記事

96ページ
超効率的モミガラ暗渠施工 茨城県竜ヶ崎市(有)横田農場

108ページ
竹暗渠で、耕作放棄田が復活 鹿児島 宮下敏朗

124ページ
「大地の再生」とは 編集部

最後に

本書の一部の記事を執筆したため、紹介させていただきました。
植物を育てる人の参考になれば、幸いです。


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