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悪意 東野圭吾(ネタバレあり)

人はなぜ人を殺すのか。
東野文学の最高峰。
人気作家が仕事場で殺された。第一発見者は、その妻と昔からの友人だった。
逮捕された犯人が決して語らない「動機」とはなんなのか。
超一級のホワイダニット。
加賀恭一郎シリーズ

あらすじより

面白かった!!ラストがとにかくゾッとする。

タイトル通り、悪意が・・・悪意がすごい(語彙力がない)
私はここまでの強い悪意を持ったことがないので、犯人が恐ろしいと感じた。

犯人の手記で事件が描かれているが、最初ですでに被害者の人間性を悪く見えるように暗に書いてある。周囲の被害者に対する印象を下げ、事件に対して違和感を抱かせないようにしている。私はまんまと引っかかったよ。

彼が恐ろしいと思ったのは、暴力そのものではなく、自分を嫌うものたちが発する負のエネルギーだった。彼は今まで、世の中にこれほどの悪意が存在するとは想像もしていなかったのだ。

本文より

「とにかく気に食わないから、気に食わない」というもの。

本文より

動機でここまでハラハラさせてくるのはすごい。忘れられない一冊。

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