1番を譲らない気持ちがヒロインには大事

どうも翔太郎です。今回もアオのハコ最新話について書いていきます。サブタイトルは#36「行かないと」です。本当に雛ちゃん待ってるから早く戻ってあげて。

毎回扉絵も楽しみのひとつであります。チェックのロングスカートと落ち着いた色合いの組み合わせの服装がとてもグッドですね。

さて、無事に母親と再会できた迷子の女の子から御礼に、アニメキャラがデカデカとプリントされた髪飾りをプレゼントされる千夏先輩。流石に絵柄のせいでおかしな感じになっているものの、髪飾りの形自体はなかなか可愛らしさを強調できているように感じました。大喜は笑いを堪えられなかったようですが。

「似合ってますよ」と言って、それに対して千夏先輩はムスッとする。冗談半分にからかいあえる何気ないやりとりが、それなりに親密度が深まってる間柄だからこそできるもので、好きな相手ならなおさら嬉しいことなんですよね。しかし大喜の心の中では「可愛い」と言いたい本心を抑えて、この楽しい会話が終わってしまわないようにと【好き】を見せないその【隙】を必死に隠しているのがつらいところです。

両想いじゃないと思う相手にそれとなく好きな気持ちを見せたいけれど、そのせいでもし今の話せる関係すら崩れてしまったら気まずくなって恋が完全に終わってしまうと考えると告白できない。現実でもこのような経験をして、大喜の気持ちに共感できる方はいるのではないでしょうか?

花火が上がって2人で一緒に見る。良い雰囲気のはずなのに、それを許さないかのように「行かないと」とお互いに待ち合わせ相手の元へ戻ることを促す。

一方別のお誘いを受けていた雛ちゃんは、大喜が戻ってくるまで1人で待ってくれていたのです。一方通行の恋心、大喜の知らぬ間にあった出来事を思えば花火大会の雛ちゃんはとても魅力的であったことは我々にはよくわかるだろう。

そして千夏先輩が一緒に来た友達の元へ戻るやいなや、「なんで寂しそうな顔してんの?」と衝撃の一言。友人だからこそわかるのか、他の人には見抜けない表情やテンションに何かニュートラルとは違うものを感じたのでしょうか。下に楽しそうな雛ちゃんのコマが配置されているのもあってか、千夏先輩の表情からわずかに残念なような悲しいような気落ちしたものを僕も感じました。

最後に、花火大会の話を通して雛ちゃんをより好きになることは間違いないですね。そして僕はこの作品の魅力はヒロイン毎に派閥ができるようなタイプではなく、みんなの恋を応援したくなるところにあると思っています。雛ちゃんの魅力が増したからといって千夏先輩が下がることはなく、同時にまだまだ魅力を上げてくれるような素晴らしい描写に感じるのです。僕はきっとヒロインたちに、この作品に恋をしているのでしょう。

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