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【小ネタ】『虐殺器官』と『CURE』『戦争広告代理店』

当時から有名な話として、『虐殺器官』は黒沢清監督の『CURE』から発想を得ている話があります。別に目を引く話ではなく、作者当人が述べていたことです。
『CURE』のもう一方の主役、殺意の伝道師・間宮。彼の行動対象が民族単位だったら、と。

そして『戦争広告代理店』。今でこそPR会社の話は珍しくない、けれども刊行当時は衝撃的でした。紛争の風向きでさえ、情報戦が支配しかねないのだと。
「虐殺」の影の、黒幕の暗躍。これまた、『虐殺器官』の元ネタのひとつです。

では、『CURE』と『戦争広告代理店』に関係があったとしたら? 

あくまで小ネタとしての仮説ではありますが、『戦争広告代理店』文庫版をお持ちの方はp123の5,6行目をご覧になってみて下さい。
あるいは、との一致ではあると思いますね。 (了)

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