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気ままにレビュー 映画・舞台・ドラマ

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記事一覧

選挙のイメージ戦略を熱く描いた韓国ドラマ「クイーンメーカー」が面白い

1.わたしは、負けたことがないの こう豪語するファン・ドヒ(キム・ヒエ)は、財閥ウンソン…

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わが青春の「レスリー・チャン」、久しぶりに「ブエノスアイレス」をみた。

4月になると、レスリー・チャンを思い出す。 彼の命日が、4月1日だからだろうか。 あるいは…

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WBCロスの方におすすめドラマ「ストーブリーグ」

テレビで、野球の試合を最初から最後まで観たのは、何十年ぶりだろうか。 と、WBCにすっかり…

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「ザ・グローリー~輝かしき復讐~」、「いじめ」がおきる構図と再生としての「復讐」…

1.脚本・演出・役者の三拍子そろった傑作韓国ドラマ NETFLIXに年末にアップされた前編もイ…

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思わず一気見してしまう「ザ・グローリー~輝かしき復讐~」、3月まで待ちきれない!

「ザ・グローリー~輝かしき復讐~」は現時点でNETFLIXで配信されているのは、8話まで。話は…

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「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」にみる自己決定権の描かれ方

誰にでも意思がある。誰もが、その意思を尊重されなくてはならない。 しかし、今の世の中、誰…

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夏休みは「ストレンジャー・シングス」を一気見で。SF×ホラー×恋と冒険×ノスタルジーでスカッとしたい方へオススメのドラマ

この夏、思わず一気見してしまったドラマはと言えば、「ストレンジャー・シングス」だった。 見どころはいろいろあるけれど、わたしが面白いと思ったのは、このドラマのティ―ンエイジャーの描き方だ。 Netflixで、シーズン初配信されたのが、2016年で、現在はシーズン4まで観ることができる。ドラマでは、シーズンごとに1年ずつ進んでいって、1983年11月から1986年春までの時間経過となっているが、撮り始めてからその倍の6年くらいは時がたっているわけだから、子役の成長も著しいわけ

宝塚の進化をガラパゴス化とは言わせない~宙組公演「カルトワイン」~

 何年かぶりで「宝塚」を見た。実は、わたしの遠縁に元宝ジェンヌがいたり、友人に宝塚ファン…

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韓国ドラマ「39歳」にみる内観志向

内観を促す問題提起が余韻を残す ソン・イェジンの結婚前の最後の出演作となった「39歳」が…

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わたしが歳をとったからか「セックス・アンド・ザ・シティ新章」は面白かった

11年ぶりに続編が制作されて話題となった「SATC新章」 期待されていた割には、その評判は振…

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日本ドラマもやればできるじゃないか⁉「ヒヤマケンタロウの妊娠」

日本製作のNetflixドラマだってやればできるじゃないか 以前に、わたしは、noteのなかで…

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「哲仁王后(チョルインワンフ)~俺がクイーン!?~」が面白いのは、なんといっても…

韓国では放映当時、「歴史歪曲」のドラマだというイチャモンまでついてしまったらしい。ドラマ…

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映画レビュー「スパイの妻」~この世界のどこにも行き場がなくなったとき~

2020年、第77回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門銀獅子賞(最優秀監督賞)を受…

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韓国ドラマ『怪物』感想~善と悪が絡まるトリックアートのようなサスペンス~

1 怪物はあいつか、俺自身か2021年の第57回百想芸術大賞で7つのノミネートを受け、最優秀ドラマ、最優秀脚本、最優秀俳優を受賞した。まさに、2021年を代表するドラマとなった「怪物」。それも納得の面白さだった。 <ストーリー>エリート警察官のジュウォン(ヨ・ジング)は片田舎のマニャン派出所勤務を命じられる。パートナーを組むことになったのはドンシク(シン・ハギュン)。実はドンシクは20年前に妹を連続殺人事件で失い、その容疑者となった過去があった。そんな中マニャンで20年前と