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韓流スターの「ウォンビン」に出演してほしかった韓国映画「神と共に」

 「韓国映画」といわゆる「韓流作品」との違いについて、日頃から、自論を展開しているわたしだが、「芸術作品と大衆娯楽作品とに分けるならまだしも、そんなの同じ国の映画やドラマじゃない。どう違うのよ」と友人や知人から説明を求められる。

 そこで、作品ごとに説明すると、「うーん、なるほどね」ということになって、今度は、友人と一緒に作品を仕分けしをばがら、感想を言い合うのもまた面白いのだ。

 最近は、ふたつの境界線も曖昧になってきて、どちらともとれるような、それこそ、昼でもない、夜でもない、「トワイライトゾーン」にある作品も多い。
 またしても、独断だが、仕分けが難しい作品ほど、ヒットする確率も高いのではないだろうか

 『トッケビ』はどっちだ?という友人もいるけど、私的には、「どう見たって、韓流でしょ」と思うのだが。ヒロインのキム・ゴウンを見て、いかにも韓流の美男美女でないうえに、彼女の泣きの演技で韓国映画風味がプラスされていて、そこがほかのドラマと一線を画しているという意見もある。

 逆に「梨泰院クラス」は、原作がウエッブ漫画でストーリーは「韓国映画」ぽいけど、OSTも良くて、メリハリの効いた「韓流仕立て」である。

 「じゃあ、『神と共に』はどっちなのよ」となったけど、これは、どう見たって、韓国映画でしょう。「第一章 罪と罰」「第二章 因と縁」とくれば、中身はもうコテコテの韓国映画だ。
 ちなみに、この映画は、ファンタジーなので、「地獄でのお裁き」を見せているが、これが、ちゃんと要件事実の確認をしながら進む裁判劇になっているところが面白い。やっぱり、法廷ドラマの制作で、東アジアをリードする韓国の底力がエンタメ作品でも発揮されている。

 「神と共に」は、VFXが多用されたファンタジーアクション映画であるが、当初は、ウォンビンにもオファーがあったようである。
 わたしとしては、ウォンビンに出て欲しかったなあ。
 役は、チュ・ジフンの演じたヘウォンメクで。でも、オファーされたのは、ハ・ジョンウ演じたカン二ムのほうだったのかしら。
 いや、別に2人がミスキャストだったというわけではないけれど、2人ともいい役者さんだしね。この映画も大ヒットだったし。
 
 同じように韓国映画で主演に韓流スターを持ってきた「新感染ファイナル・エクスプレス」(コン・ユ主演)や、「新新感染半島ファイナル・ステージ」(カンドンウォン主演)のように、海外に売り出す時には、大スクリーンに映える華のあるスターを出演させることは、キャスティングにおいてとても重要なことだと思うのだ。



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