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2023年もGalileo Galileiの夏空を聴いてしまうんだ

夏に聴きたい曲をみんな持ってると思う。

Galileo Galileiの『夏空』は、僕の中で夏ソングの4番バッターだ。きっと僕だけじゃない。Galileo Galileiを夏のシンボルに思う人は多いだろう。

色で言うなら青。青にもいろんな青があるだろうし、もっと的を得た青が言えたらいいのにってもどかしい。

人で言うなら女子高生。CDのジャケ写にも女子高生が写ってる。夏とセーラー服の女子高生は切っても切り離せないものだと思う。

青春のラムネみたいな爽快感が、毎日で渇いた僕を潤していく。この曲でしか補給できない栄養がある。

僕らが一つ一つの夢を守りぬけるなら
夏空にした約束は100年後でも破れない

好きだった歌が響かなくなったな
誰のせいでもない 僕のせいでもないんだろう

最高にまっすぐな歌詞がいっそ気持ちいい。そんな中で、思春期特有のとまどいも歌ってる。

でも考えてみてほしい。好きな歌が響かなくなるってよくあることだと思う。自分が変わっちゃったって不安になるのもよーーくわかる。

そんな気持ちを「誰のせいでもない 僕のせいでもないんだろう」って肯定してくれる。変わりゆく不安をこの曲は肯定してくれるのだ。

夏空は2010年6月9日にリリースされた。ちょうど13年前の今頃だ。

バンドメンバーも当時は20歳手前あたり。この青臭さを歌い上げるのにちょうどマッチして響く年齢だった。

Galileo Galileiは2016年に一度活動を終了している。去年活動を再開して、なんと先日、THE FIRST TAKEで夏空を歌った動画がアップされた!

ひさしぶり……!10年越しで大人になった彼らから夏空を聴けるのは、すごくグッとくるものがある。

ボーカルの尾崎さんの声もどこか落ち着いて大人びたように聞こえる。

10代の彼らにしか出せない夏空があった。それは期間限定の儚いものだった。

今の彼らにしか歌えない夏空もある。「あのときって青かったね笑」って昔を懐かしんでるような。

どっちもいい……!どっちもいいからこそ、どっちも聴けることがすごくうれしい。

サブスクでも聴けるから、気になったら動画だけじゃなくてじっくり聴き浸ってみてほしい。

音楽は変わらない。けど、音楽をとりまく人たちは当たり前に変わっていく。

歌を歌う人、鳴らす人、聴く人……それぞれの人生が現在進行形で進んでいて、その中で変わらない音楽が寄り添ってくれるんだと思う。

ガキだったあの頃の僕たちと、大人になった現在の僕たちの再会。それを夏空とTHE FIRST TAKEはタイムカプセルみたいに叶えてくれた。

僕は2023年も夏空を聴いている。あの頃とは違って、あの頃と同じように。

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