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『場所』を読み終わりました

 瀬戸内寂聴さんが二十年前に執筆した『場所』読み終わりました
 高橋源一郎さんはNHK「飛ぶ教室」の冒頭
『場所』を読んだあとの感想として
「僕にとってもう一度行きたい場所はどこだろう、楽しい場所・懐かしい場所はたくさんあるでしょう、大好きだった人と初めて会った場所、二度とできないような心揺るがす経験をした場所、けれども心の底からもう一度行きたいと思う場所はそのどれでもないような気がするのです」と

 寂聴さんのような夫と娘を捨てて出奔し、情事の遍歴を積み重ね、転居を繰り返しながら作家としての地位を築いていった波乱万丈の人生前半を読み進みながら
「女の人の中には男なしではいられない人って本当にいるんだよね」と言った居酒屋の女将さんの話を思い出しました

 苦い思い出の場所や二度と行きたくないと思っていた場所も「訪れてみようかな」と思うようになったのは、私が歳をとってきた証拠かもしれませんし
思い出すことがいいことなのか、悪いことなのか、わかりませんが



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