「かわいいね」

そういわれたら喜ぶべきなんだろう。
でもわたしはたまに喜べない。
「かわいい」なんて、「ぶさいく」っていわれるのと何が違うの？

去年いろいろあって体重が落ちて、今年から新しいコミュニティになったからか、「かわいい」って言われることが増えた。
(決して自慢じゃないし、わたしがたいしてかわいくないのも知ってる。)
でも素直に喜べない自分がいて、「かわいい」って言われるともやもやすることがある。

こじらせてる。
そういわれたら否定しない。わたしは完ぺきにこじらせ女子だ。
「勝手にふるえてろ」のイチカに輪をかけてこじらせてる。
でもそれだけじゃないといわせてほしくて筆を執った。

わたしは小さいころから太っていた。
去年ずいぶん痩せたけど、今だってお世辞にも痩せているとは言わない。
おまけに気は強いし、負けず嫌いだし、成績も悪くなかったから、小学生の頃は男子に

「うるせえブス！」「だまれデブ！」

なんて言われることもしょっちゅうだった。。
（別に今更恨んじゃいないよ）
そんなんだから「かわいい」とは縁遠い人生を歩んできた。

そこに来ていきなりかわいいなんて言われても、どんな顔をして受け止めろっていうんだろう。

わたしだって、髪を切って「似合ってるね」って言われたり、「そのピアスいいね」なんて言われたらうれしい。
でも（君って）「かわいいね」って言われてもピンと来ない。もやもやする。何ならイラッとする。

そして気づいた。
「かわいい」も「ぶさいく」も、わたしにとってはたいして違わないんだって。
どっちもわたしの外見（顔）を見て、点数をつけて、その結果を告げられてるにすぎないから。

あなたは合格。「かわいい」基準をクリアしています。
あなたは不合格。「ぶさいく」基準を下回っています。

やめてほしい。

わたしはわたしの顔に点数なんてつけてほしくないし、ましてやそれを告げてほしくなんてない。
「かわいい」なんて「ぶさいく」と同じくらい言わないでほしい。

外見コンプレックスと言われたらそれまでだけど。