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医学と文章力の交差点

今日、初めて出会った卒業生の先生(かなり年上の先生)とお話ししていて、「医者には国語力が必要」「自分がしっかりとした言葉で語れなければ、患者さんの話も理解できない」など、すごく身に染みるお話があった。

私が精神科領域を志望しているということを話したから、より言葉の必要性を語ってくれたのかもしれないが、文章力というか国語力というか、そういった類のものについては自分でも伸ばしていきたいなと思っていたので、余計に頭に残ったのかもしれない。

医師で執筆業をしている前例はたくさん居る。前例がたくさんいるからやらないのではなく、とりあえず自分もそういうスキルを身につけることを考えてみても良いのかもしれない。

医師免許だけでは食っていけないから、他に何か技術を身につけろという話もある。よく話にあがるのは、プログラミング技術とかであるが、私には残念ながらそっち方面の適性は無さそうである。なので、せめて、ほんとにせめて、お金に直結するとかそういうのはさておいても、文章を書けるようになりたいと思った。

だがしかし、言葉は借り物である。自分が今まで触れてきた世界の欠片にすぎない。広い世界のあらゆるものを表現できるわけではない。それでもなお、このグラデーションで溢れた歪な世界を、言葉で表現をしなくてはいけない。そのものを表すことは出来ないせよ、近似するものを切り取れるようになりたい。

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