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『六波羅蜜』

BUN庫堂 作

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一年に数回、しかもほんの数分だけ
短い会話を交わし、笑顔を交換する。
そんな彼女がまた、作品を届けてくれた。

"六波羅蜜"
布施……親切
持戒……言行一致
忍辱……忍耐
精進……努力
禅定……反省
智慧……修養

波羅蜜は、サンスクリット語の
パーラミター(पारमिता、Pāramitā)の音写。
ちっとも身につかないサンスクリット語。
ようやく、真面目に辞書を引くことを少しずつ、習慣にするようになった。

今年は、般若心経をサンスクリット語で
読み解く講座も受けてみた。
なんとなく書き始めた般若心経。
何か特別な心願を込めたワケでも、
はっきりとした目的があるワケでもなく、
筆慣らしに、くらいの気持ちだった。

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サンスクリット語の般若心経は、
特に線に集中するしかなくて、書き終えるまでに、かなり消耗する。

講座を受けてから、少し知識が加わって
描く時の身体感覚に変化を感じたりした。

だんだんと腕の力が流れるように抜けて
毎日重ねるたびに、線にも現れてくるようになった。

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六波羅蜜の話に戻る。
釈迦が説いた、"苦しみから逃れ、悟りを開くための修行法"のようなもの。

どれも、「そうだよなぁ」と思うけれど実践を継続するのは、なかなか難しい。
シンプルなんだけれど。

実践するとよい教えには、必ず裏がある。
裏というか、逆の行いが。

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慳貪、破戒、瞋恚、懈怠、散乱、愚痴。

陥りやすいな、って感じる。
常に隣合わせ、ほんの少しスキが出来るとスッと忍び寄る。

でも、陰陽、裏表、それぞれが、それぞれを在らしめているから。
もし、少しブレてるなと感じたら、受け止めて、戻す事を意識して過ごそうと思う。

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年明けから改めて学びを得る
ヨーガにも、「八支則」がある。

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どんなに素晴らしい教えも、実践しなければ理解した事にはならないなぁと。

どんな命も同じく尊くて、完璧に生を頂いて生まれてこられたのに。

色を塗ったり、傷つけたり、いろいろ着せ替えたりして。酷いことしてるな…って、自分を観る。

あぁ、でも、きっと、それを静かに保てるようになるために、たくさんの出逢いと別れが、痛みと喜びがあるんだろうな。

一年の終わりに、久しぶりに会えた笑顔が運んでくれた、小さな宇宙に広がる真理。

新しい一年も挑戦という宝物が、箱から溢れる毎日にしよう。
笑顔で。https://www.instagram.com/reel/CXQq5SijSRQ/?utm_medium=copy_link

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