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「子どものけんりとこれからの居場所」パネルディスカッションに参加しました2024.3.17


杉並区職員労働組合 児童館学童保育分科会主催の「第32回地方自治研究会考えよう 子どもの『けんり』とこれからの『居場所』」
パネルディスカッションに登壇させていただきました。

基調報告~居場所としての児童館

始めに児童館から基調報告がありました。

テーマは「杉並における子どもの居場所の変遷と現在に至る過程の紹介」
子どもの居場所としての児童館の役割について
社会状況の変化とともに変わってきたことなどについて
お話いただきました。

また、児童館に来ている子どもたちのアンケートも紹介していただき、
児童館では体を動かしたり友達と一緒に遊んだりしたい
という、子どもたちの希望がよくわかりました。

「子ども基本法」の制定や「子ども家庭庁」の設置という国の動きに合わせて杉並区も「子どもの権利擁護条例」の制定が検討されています。

すべての子どもたちの権利が保証されることを心から願います。

それぞれの立場から「居場所」についてパネルディスカッション

続いて、パネルリストそれぞれから自己紹介と活動の紹介、
子どもと接するとき大切にしていることについて、
順にお話をしていきました。

登壇者は、教育学准教授、子育て支援NPO代表、児童養護施設長、
障碍児の理解啓発活動メンバー、
そして、不登校の親の会から私が参加させていただきました。

子どもの居場所を考えて活動されている皆さんからは

・子どもの声が反映されること
・孤立の子育てを防ぐこと
・地域の中で子どもが育っていくこと
・子どもは親の所有物ではないこと

……などのお話がありました。

私からは不登校の親の会としての活動紹介と、
不登校の子どもの居場所はまずは「家」が安心できる居場所になること、
子どもの成長を信じて待つこと、などをお話させていただきました。

これからの「子どもの居場所」について

後半は、これからの子どもの居場所について、話が進められました。

・大人が独りよがりにならず、多様な居場所があるとよい
・これからの居場所は「増やす」「つなぐ」「みがく」「ふりかえる」を意識して作っていくことが大切。
・財源の確保など行政との協力も必要。
・子どもには「安心して生きる権利」「自分らしく生きる権利」「豊かに育つ権利」「意見を表明する権利」が必要。
・地域の人と一緒に「子育て」をしていくことが大切。
・アクティブではない子どもが動き出すには「好きなことをきっかけにする」「信頼できる大人との出会い」が必要。

また、お話を聞いてくださった参加者のみなさんには、
休憩中に付箋で感想や意見などを書いてもらいました。

「不登校の子どもが、学校の建物を見ただけで恐怖を感じるという現実を初めて知った」という感想があり、
不登校の子どもたちの不安感を伝えていく必要があることを
改めて感じました。

それぞれの立場からは、子どもの居場所に求めるものが異なるため、
さまざまな居場所がたくさんあるのが望ましいということを、
まとめとして教育学准教授の先生からお話がありました。

パネラーとしてパネルディスカッションに参加して感じたこと

最初、パネラーとしてお声をかけていただいたとき
正直、このメンバーの中で、私に何ができるんだろう? 
と、不安に感じました。

前日に、「何を話したらいいんだろう?」と、次男に相談したら

「立場によって居場所の考え方は違うから
あまり『不登校の子どもは』という言い方はしない方がいい」
と、言われました。

小学校から学校に行けなかった次男ですが
まさに言ってくれた通りの展開になり、
わが子ながらその鋭さに少しびっくりしてしまいました。

不登校を経験すると、こういう鋭い感覚を持てるんだということを
改めて感じます。

また、杉並区内だけでも
いろいろな活動をしている方がいることを知ることができ、
とてもよい経験になりました。

いろいろな方々と協力しながら
不登校の子どもたちが安心して過ごせる場を
作っていけるとよいな、と思いました。

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