見出し画像

手帳で自分を振り返り、目標を立てる方法

私は長年、手帳の使い方について悩んでいました。

手帳の使い方が定まらず、その日の出来事や思ったことをなんとなく書いていた私。それはそれで楽しいですし、手帳の使い方の一つとしてアリだと思います。

しかし、書いたことに対して振り返る機会がなく、毎日ただ書いているだけで日々が過ぎていくなあ、と感じていました。
その頃の私は目標もなく、ダラダラと過ごしていたように思います。

そこで、手帳の使い方について改めて考えてみました。
その結果、手帳を使って自分を振り返り、目標を立てる方法を発見したのです。

今回は、私が発見した「手帳を使って振り返りを行う方法」、「目標を立てる方法」を紹介させていただきたいと思います。


手帳の使い方について迷っていた私

デイリータイプの手帳を愛用していた私

デイリータイプの手帳。
書けなくて真っ白なページが続いています……

ここ数年、1日につき1ページの記入欄があるデイリータイプの手帳を愛用していました。
理由は、毎日の出来事を詳細に書きたかったため。

しかし実際に使ってみると、書ける日と書けない日の差が激しいことに気が付きました。
書ける日は1ページじゃ足りないし、書けない日は何週間も空白のページが続く……。
なんだか、せっかく買った手帳を上手く使えていないな、と感じたのです。

また、後で手帳をパラパラ読むのは楽しいのですが、変化が一目でわかりづらいな、と思っていました。
1日ごとの出来事が1ページにまとまっているのは良いのですが、1週間、1ヶ月……と長い目で見たい時に変化を掴みづらいというか。そのことにモヤモヤしていました。

紙vsデジタル……永遠の悩み

日々の記録を紙に書くか、デジタルで残しておくか。
それが私の永遠の悩みでした。

紙の方が思ったことを書きやすいし、後で読み返すのも楽しい。
しかし、写真を入れたい時に面倒だったり、いつか私が死んだ後この手帳たちはどうなるのだろう……という心配もありました。

デジタルの良いところは、思いついたことをパパッと書けるし、後で読み返したい時に検索機能を使うこともできる点。写真やリンクを入れることも簡単。
しかし、デメリットもあります。私はメモアプリやNotion、Xの鍵垢などを使用していたのですが、ある日突然サービスが終了したらどうしよう、機種変更をした時に引き継ぎが上手くいかずデータが消えてしまったらどうしよう、という不安が常にありました。
また、ただでさえスマホ依存症なのに、日々の記録をつける時までデジタルデバイスとにらめっこになるのは健康的にも精神的にもよろしくないかな……とも思っていました。

週間タイプの手帳を買ってみた

振り返り前提で手帳を選んでみた

週間タイプの手帳。
1週間の記録が一目瞭然です。左上の余白に今週の目標を書いて使っています。

昨年までデイリータイプの手帳を愛用していた私。思い切って、今年は週間タイプの手帳を買ってみました。見開きのページに1週間分の記入欄があるタイプです。

週間タイプの手帳を買った理由は、1週間、1ヶ月ごとの振り返りを行いたいため。

この記事でお話させていただいたとおり、私の今年の目標は「定期的に振り返りを行うこと」です。それを叶えるために、週間タイプの手帳を選びました。

週間タイプの手帳の良い点は、1週間の記録が一目で把握できること。デイリータイプよりも書ける量は少ないけれど、箇条書きで記録しておくことで、1週間の出来事や感じたことがパッと見てわかります。

深く書きたいことは別のノートに

週間タイプの手帳は、1日あたりの記入欄がかなり小さく、出来事や感じたことを詳細に記入することは難しいです。

そこで、深く書きたいテーマについては別のノートを使うようにしています。
手帳は目次、本文は別のノート……というようなイメージで使い分けをしています。ノートであればページ制限がなく1日にどれだけ書いてもいいので、好きなだけ書いて思考を深めることが可能です。

ノートに書いているうちに、きちんと文章化したい!というテーマも出てきます。そういうテーマが出てきたら、書きたいことを整理し、構成を練り、記事としてnoteに投稿するようにしています。

手帳を使って振り返りを行う

定期的に振り返りを行う

前述したとおり、振り返ることを前提に週間タイプの手帳を購入した私。
では、手帳を使ってどのように振り返りを行うのか?
1週間、1ヶ月ごとに振り返りを行う方法を紹介していきたいと思います。

1週間の振り返り方法

毎週日曜日に、1週間の記録を見直しています。

その際、重要だと感じたことや、将来に繋がりそうだと思うことにマーカーを引きます。
厳密に決めているわけではないですが、マーカーを引く基準は大体次のとおりです。

・新しい経験
・達成したこと
・気付き
・やりたいこと

ある1週間のうち、私がマーカーを引いた記録を抜粋して紹介します。

・月曜日
正社員として転職する気満々でエージェントさんに応募依頼をした。

・金曜日
私は本当に正社員になりたいのか?と疑問を抱く。

・土曜日
派遣✕副業を目指すことにする。そのために、まずは家賃が安い家に引越すことを目標にする。

1週間のうちに、結構心の動きがあることに気が付きます。
この1週間の記録からわかることは「正社員として転職することを目指していたが、それに疑問を感じ、派遣社員を目指すことにした」という心の移り変わりです。

マーカーを引くだけで自分の心の変化が見えてくるので、私のようなズボラさんでも取り組みやすいと思います!
マーカーを引いた後に今後の目標を立てていくのですが、大変そうだなあ……と感じる方は、マーカーを引くだけでも良いと思います。それだけでも自分を知る大きな一歩を踏み出したことになるはずです!

マーカーを引いて自分の心の変化が見えてきたら、次の週の目標を立てます。
詳しくは後述しますが、ここでのポイントは「目標は小さなことでもいい」、「目標は数個に絞る」、「必ずしも達成できなくてもいい」という点です。

実際に私が立てた目標を紹介します。

・引越しのために、断捨離を進める(1日5分でもOK)
・副業からライターを目指すために、毎日少しでも文章を書く(1日1行でもOK)

「1日5分でもOK」、「1日1行でもOK」というように、達成しやすい目標にしてみました。

1週間の心の動きを踏まえて、次週の目標を無理しない程度に決める。これを繰り返すことで、自分のやりたいことや、向いていることが見えてくる気がします。
このサイクルを1ヶ月、1年と継続していった時に、自分はどう変わっているのだろう?どんな目標ができているのだろう?と考えると、今から楽しみです。

1ヶ月の振り返り方法

月末に1ヶ月の振り返りを行います。

ここでは、カテゴリに分けて1ヶ月のうちにどんな変化があったかを見ていきます。
マーカーを引いた部分や1週間の振り返りを参考に、1ヶ月のうちにあったことを分類していきます。

私の2024年1月の振り返りは、このような感じになりました。

・転職
現職を辞めたい思いが強すぎて、転職活動を始めた。転職サイトに登録し、数社面接を受けた。しかし、私は本当に正社員として働きたいのか?自問した結果、派遣✕副業という働き方を目指すことにした。
現職の仕事内容は自分に向いていないと思うけれど、幸いにも、上司も係のメンバーも良い方ばかり。転職は焦らずにもう少し考えることにした。

・SHElikes(キャリアスクール)
早くスキルを身に着けたくて、ライティングだけでなくデザインにも手を出した。でも私の過去の失敗から想像すると、このままではどちらも中途半端になってしまいそう。そのため、今はライティングだけに専念することにした。

・メンタル
精神的に限界なので、上司や信頼できる子に相談した。仕事は少しずつお休みをいただいたり、分担を見直していただけることになった。私の味方、たくさんいる。いずれ転職したいという気持ちは変わらないけれど、今はもう少し頑張ってみよう。

カテゴリに分けて考えたことで、私の軸のようなものが見えてきました。
今の私の軸は「転職」、「SHElikes」、「メンタル」。
これをもとに、2月の目標を立ててみました。

・いつでも引越しができるように、少しずつ断捨離を進める
・SHElikesのライティングコースをできるだけ進め、課題にも取り組む
・休日はしっかりと休む

1週間の目標を立てる時と同様に、ここでも「目標は小さなことでもいい」、「目標は数個に絞る」、「必ずしも達成できなくてもいい」ということを意識しました。

1ヶ月の振り返りについても、回数を重ねていくことにより自分にどのような変化が起きるか楽しみです。自分の軸が明確になったり、その時によって変わっていったり。そんな変化を楽しめる自分になりたいです。

2024年1月の振り返りについて、こちらの記事で具体的に書いています。興味のある方はご覧いただければと思います。

目標は達成できなくてもいい

1週間、1ヶ月の振り返りとともに目標を立てました。
その際に「目標は小さなことでもいい」、「目標は数個に絞る」、「必ずしも達成できなくてもいい」ということを意識しました。その理由を紹介していきたいと思います。

目標は小さなことでもいい

例えば、今月の目標を「転職する」にしたとします。

目標を決めた時点で既にいくつか最終面接の予定が入っているのであれば、今月中に内定をもらい転職することはもしかしたら可能かもしれません。
しかしそうではなく、これから求人を探したり、転職サイトに登録したりする予定の場合、今月中に転職することはかなりハードルが高いのではないでしょうか。

それに、「転職する」という目標だけでは具体的に何をすればいいのかわかりづらいですよね。

達成難易度が高く、そのために具体的にすることがわからない……それでは、多くの人は挫折してしまうでしょう。せっかく目標ができたのに、非常に勿体ないことです。

例えば1年の目標とか、長いスパンで考えるのであれば「転職する」という目標もいいと思います。
しかし、1週間や1ヶ月の目標を決めるのであれば、小さい目標でないと達成は難しいですし、モチベーションを保ちづらいでしょう。

そのため私は、目標は小さなことでもいいと考えています。

転職するためには、ステップがたくさんありますよね。

・求人を探す
・転職サイトに登録する
・転職エージェントと面談をする
・履歴書などの書類を作成する
・スーツを買う
・証明写真を撮る
・自己分析をする
・企業研究をする
etc……

これらのステップをもとに、1週間の目標例を考えてみました。

・1日10分は求人を探す時間に充てる
・転職エージェントとの面談予約を入れる

いかがでしょうか。先程の「転職する」という漠然とした目標よりも、達成できそうな気がしませんか?それに、具体的に何をするのかわかりやすいと思います。
後述する「目標は数個に絞る」という点も意識して、2つの目標に絞ってみました。

せっかく目標を立てるのだから壮大なことを目指したい……という気持ちはわかります。しかし、大きな目標に近づくためにも、まずは小さい目標を立てることから始めるのをお勧めします。

目標は数個に絞る

以前の私は、目標をたくさん作り、毎日とんでもない量のタスクを自分に課していました。

しかし、上記の記事でお話させていただいたとおり、様々なことに手を出しすぎて全てが中途半端になってしまったのです。結果、立てた目標は1つも達成できませんでした。

仕事や家庭のこと……皆さんそれぞれやることがある中で、限られた時間を自分のために使っていらっしゃることでしょう。
せっかくの時間なのだから、色々なことをやらなきゃ。私のようにそう考えている方もいらっしゃると思います。

器用な方なら、複数のことを併行することも可能かもしれません。
しかし、私にはそれができません。中途半端なところで諦めて、どれも身につかないまま挫折してしまった……そんなことばかりで、結局何も達成できなかった自分が嫌になってしまいました。

そこで、目標を数個に絞ることにしました。
1ヶ月の振り返りで見つけた現在の私の軸は「転職」、「SHElikes」、「メンタル」。再掲になりますが、私の2月の目標は次のとおりです。

・いつでも引越しができるように、少しずつ断捨離を進める
・SHElikesのライティングコースをできるだけ進め、課題にも取り組む
・休日はしっかりと休む

多くの目標を定めず、3つに絞ってみました。これならば達成できるような気がしませんか?

目標がたくさんあるのは素敵なことだと思います。
しかし、手が回らずに全て挫折してしまった……ということになるよりは、数個の目標を確実に達成できた方が自分の自信にも繋がるでしょう。それに、目標を達成して力をつけることで、さらなることにチャレンジできるかもしれません。

目標は必ずしも達成できなくてもいい

ここまで目標を立てることについてお話してきましたが、私はそれらの目標を必ずしも達成できなくてもいいと考えています。
達成するために目標を立てたんじゃないの?って感じですよね。
もちろん、目標を達成することは素晴らしいことです。達成できたら思いっきり自分を褒めてあげてください。

しかし、達成できないことや、途中で何か違うと感じることって、どうしても出てくると思うのです。
目標を立てたのに達成できなかった……と落ち込んだ経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?私もその1人です。

私は正社員として転職することを目標にしていたのですが、改めて自問した結果、その目標を辞めることにしました。

以前の私ならば、酷く落ち込んでいたことでしょう。
「目標を達成できなかった」、「やっぱり私はすぐに諦める癖があるんだ」と自分を責めていたと思います。

しかし、正社員として転職することを辞めた結果、新たな目標が見えてきました。それは、派遣社員として短期で働きながら副業を行う、という働き方です。
正社員として働きたいのか?と自問した結果、長期間同じ組織に属したくない、という自分の心の声が聞こえてきました。
それならば、組織に属するにしても短期で働ける方法はないか?と考えました。その結果見つけたのが、派遣社員という働き方です。

実際に正社員への転職活動に挑戦しなければ、派遣社員という働き方は見えてこなかったかもしれません。
それに、今回見つけた長期間同じ組織に属したくない、という心の声は、今後何かを選択するうえで役に立つかもしれません。

正社員への転職という目標は諦めてしまいましたが、そのおかげでより自分らしい新たな目標や、自分の心の声を見つけることができたのです。
これは今後の自分にとって、大きな経験値になると思います。

ここで大切なのは、違うと思ったらすぐに目標変更をすることです。
正社員への転職は何か違うなあ……と思いながらも、せっかく目標を立てたのだし……と活動を続けていたら、どこかで自分の心と行動のズレを感じてしまうと思います。
その時にきっと、もっと早く目標変更をしていれば今頃上手くいっていたかもしれない……と後悔してしまうでしょう。
私は、違和感を覚えながら合わないことを続けている時間が、人生の中で一番勿体ないと考えています。

今の私は、派遣社員として短期で働きながら副業を行う、という働き方を目標にしています。
しかしその目標も、やっぱり違うと思う日が来るかもしれません。
その時には、また新しい目標を立てればいいのです。それを繰り返すうちに、本当に自分が望むものが見えてくると考えています。

手帳で自分と向き合うことができた

手帳で自分の心の声を「見える化」する

今までの私は、定期的な振り返りはせず、たまに読み返したら楽しいな、という気持ちで手帳を書いていました。
しかし、それだと自分の心の移り変わりがわからないし、自分の本心を知る機会もなくて。毎日を無為に過ごしていたような気がします。

手帳の書き方を見直して、振り返りをするようにした結果、自分の心の流れや、理想とすることが少しずつ見えてきました。
それは、自分の心の声を「見える化」できたためだと思っています。

これからも手帳を書くことや振り返りを通じて、自分の心の声を知るのに積極的になりたいと思います。
今後、自分は何を考え、どう行動するのか?その様子を観察し、新たな目標を立てるのが楽しみです。

私には紙の手帳が合っている

高橋書店さんのtorincoを愛用しています。
表紙の色合いが可愛くてお気に入り。
(左)2023年、(右)2024年

冒頭で、日々の記録を紙に書くか、デジタルで残しておくか悩んでいる……というお話をしました。

何年も悩んでいたのですが、私には紙の手帳が合っているという結論に落ち着きました。

紙の手帳を続けていくうえで一番心配しているのが、いつか私が死んだ後、手帳たちはどうなるのか?という点。
でもそれは、今考えることではないのかな?と思います。その時はその時!
心配な点よりも、今の自分にとって毎日を記録したり、振り返りを行うために紙の手帳を使うメリットの方が大きいです。

これからも思う存分、自分の気持ちを紙の手帳に書いていきたいと思います!


この記事が参加している募集

わたしの手帳術