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山菜がいっぱいの町。ゆすはら

みなさんこんにちは。
梼原町地域おこし協力隊のまやです。
じゃがいもが順調に育ってきて、とても嬉しい今日この頃。
皆さま連休いかがお過ごしでしょうか?

さてさて、今回は梼原で採れる山菜(私が今年採ったorもらった山菜)の中でも、ぜんまいとイタドリについて書いていきます。


加工方法や調理方法、私がやってみた際に分かったポイントなども説明していきますね〜。

山に住んでいるので、当たり前のように採れる山菜。
山に住んでいなくても、生えているところは意外に沢山あるらしいので、皆さま是非お試しください✳︎

ぜんまい

皆さまご存知ぜんまい。
山菜そばには必ず入っているこの子。
私は小さい頃は苦手だったのですが、今はとっても好きです✳︎

梼原に来て知ったのですが、実は男ぜんまいなるものと、女ぜんまいなるものがあるんですよ!
葉っぱがボソボソしているのが男で、シュッとしているのが女。
女の方が柔らかくて美味しいので、皆さま女ぜんまいを好んで採るようです。

男ぜんまいから先に出てきて、後で女ぜんまいが出てくるようなので、
「ぜんまい出てきた!採るぞ〜!」とその前に、よーく見てみてください。
もし男ぜんまいしかなかったら、女ぜんまいが出てくるまで、待ってみても良いかもしれないですね。

私自身は以上のことを後で知ったので、男ぜんまいのみをたくさーん採ってしまったのですよ〜。笑
でも普通に美味しかったです!

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採るときに、ふわふわした綿と先を取り除きます。
(焦点がぜんまいに合っていなくて申し訳ないです。泣) 

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こーんな感じで沢山採れました〜!
この日は朝早くから、黙々と作業をしました〜

次に肝心のアク抜きは私のように
重曹(もしくは灰)を入れて煮る→冷めるまで待つ→水を替えて一晩浸けおき×2、3回。 

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.....という方法をする方は梼原にはいないようで...皆さま天日干しして乾燥ぜんまいにしているようです。

天日干しの場合は一度お鍋で煮て、その後むしろなどに重ならないように広げて、1時間ごとに揉む。完全に乾燥したら出来上がり。冷蔵保存であれば、何年間も持つ。乾物は大切な保存食ですもんね〜。

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これはこの間桜の花を摘みに、お手伝いに行った際、お庭にあったものです。
右の方が乾燥しているので、別の日に煮たものだと思います。


この方法はなんといっても、1時間ごとに揉むというのがかなりのポイント。
これ始めたら中々家から離れられんのよ〜」とか
畑に持って行って、揉みながら畑仕事してたんよ〜」とか
かなり時間も労力もかかるのです。もーみんなすごいんです。いつか私も挑戦しまーす!

調理する際の注意点なのですが、絶対にまず油で炒めて下さい。
私はあくを抜いた後は、特にレシピも見ず、そのまま調味料と油揚げを入れて煮てしまいました。すると、ぜーんぜん味が染み込んでくれないのです。涙

調味料が少なすぎたのかと思って、お醤油を足してみてもダメでした。

色々聞いて、色んなレシピを検索した結果、まず炒めること。調味料はその後に入れて下さい。

ぜんまいは必ず炒め煮!!!!

イタドリ

お次はイタドリ。皆さま食べたことはありますか?
高知県ではよく食べられるこの山菜。
漢字で書くと「虎杖」だそうです。(調べたら虎杖悠仁って漫画のキャラがめっちゃ出てくる)


若葉を揉んで傷口につけて痛みをとっていたことから、イタドリ(痛た取り)と呼ばれていて、中国語の漢字がそのまま当てられたそうです。
根が漢方(利尿、通経作用)として使われるそうですが、こちらで食べられるのは茎の部分
採るときにポキっと音がするのがみずみずしくて、良いイタドリの証拠。
しにゃっとなるやつもあります。

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こんな風なやつです。(これは育ちすぎなので、こうなる前に採って下さい)

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まずは皮を剥ぐために、手を入れて少し熱いと思うくらいのお湯に1分ほど浸けます
浸けすぎ注意!浸けすぎると柔らかくなって、剥きにくいです!色も鮮やかな緑から、黄色っぽく変わっちゃいます!

皮を剥ぐ際は、太い部分から一気に先に向かって剥ぎます。

気持ちよく一気に剥ければ良いのですが、ほぼ剥けません。

地道に剥ぎます。本当に地道です。なかなかしんどくなるので、1人でやらずに、みんなで話しながらやってください。

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これは楽しいイタドリ加工現場。
中土佐町大野見の北区の集落活動センターにお邪魔した時の写真です。(栽培用のイタドリ鏡1号という皮の剥きやすい品種だからか、よく剥けます)
ここでは現在このイタドリ加工品販売の地域おこし協力隊を募集していますよ✳︎


やっと剥けたら、そのままだと酸っぱいので、酸味を抜きます。
(そのままでも食べられます。みずみずしくて酸っぱ美味しいです。一度お試しあれーーーーー)

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赤いものも緑のもの味は一緒のようです。

さて、ネットで調べると、お湯で少しだけ茹でる方法が出てきますが、私が出会った皆さまは、ほぼ「お湯は加減が難しいき、塩で浸けたがまし」との意見でした。

この場合、塩は結構な量入れます。惜しげもなく入れた方が良い気がします。
というのも私は二度やって、どちらも少し酸味が残っていたからです。


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正しい漬けおき方の例。

重さが均等にかかった方が良いので、ご家庭では漬物樽が一番良いと思います。

一晩浸けて完成。
そのまま冷凍保存すれば1年間は保ちます。

使う際は水にさらして、塩抜きをしてください✳︎

イタドリが油との相性が最高なので、豚肉と炒めるか、ごま油でイタドリだけを炒めるのが好きです。味付けは塩でもお醤油でも。
本当にシンプルだけど、コリコリしていて美味しいです。

追記
コメントで教えていただいたのですが、農林水産省のホームページにも、高知県の郷土料理として「イタドリの油炒め」が載っていました。やっぱり油との相性が最高のようです!教えていただき、ありがとうございます✳︎

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これはある日の家のご飯。

ぜんまい、イタドリ、ウドの酢味噌和えもあります〜

最後に

もちろん上の2つ以外にもたくさーん山菜はあります。
ウドやら、たけのこやら、ふき、ぜんまい。

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これはウド。その他は写真に撮っていませんでした。残念。

色々やった中で、私が失敗して注意点をまとめておきたかったものが上の2つでした。

山菜の女王と呼ばれるらしい、コシアブラはまだ調理したことがないので、やってみたいです。

山菜はアク抜きが面倒って方は、比較的簡単なワラビがおすすめ。

もし、近くに山菜がありそうな場所があったり、スーパーなんかで見かけたりしたら、ぜひ皆さまもお試しくださいね〜

それでは〜

have lovely day!☺︎✳︎


ありがとうございます。 これからも山暮らしのあれこれ書いていきます✳︎