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京の町家で~夜座禅


座禅というと早朝、凛とした空気の中で行う修行のように思いますが、夜に行う座禅の会があるそうです。

京都の町屋のオーナー黒木さんが場所を提供して岐阜県・蓮華寺の羽賀住職の指導で行います。

夜は一日が終わってほっとするひと時です。後は寝るだけというときに心と身体をリラックスさせるのだそうです。ストレッチ、呼吸、内観(自分の内面に意識を向けること?)のあと20分ほど座禅を組みます。あとは寝るだけにしたいから、座禅の後に軽食(茶礼)が出ます。

座禅は足が痛い・辛いもののように思います。辛いと思わないで「気持ち良い」と思ってほしいのだそうです。

「心はあっちにこっちに動き回る性質を持っているので、いきなり心を静めようとせず、まず身体と呼吸から自分を落ち着かせます。『座禅=我慢大会』のようになってほしくないので、体操や内観の時間を長くとることで『気持ちいいな』という感覚を知ってもらえたら」(羽賀住職)

たしかに、雑念を振り払おうとするとその力みが雑念になるというものかもしれません。私なら夕食前の時間なら空腹でしょうから、食べ物の雑念がちょいちょい入ってきそうです。今日の茶礼は何かななんて…。それは受け止めて落ち着かせるんですね。

私の想像にすぎませんが、ちょいちょい雑念が浮かんでは消え、浮かんでは消えの状態を維持していると、雑念は流れて行ってしまうのかも知れません。

うーん、ちょっと説明しにくいのですが、この日記を書くときも、書きはじめるまでが難しいのですね。集中できず、何を書けばいいかみつからず。それがしばらくすると何かがきっかけで書けるようになっていくんですね。私の日記は短いですが、それでも何を書くかは迷うし、書くことがみつからないのも毎日のことです。

座禅の集中?瞑想?はnoteの書き始めに似ているのかもしれないと思いました。

茶礼は毎回異なる料理家さんにお願いしているのだそうです。
それも楽しみですね。

座禅と茶礼合わせて費用は2,000円という、驚きの価格。

町屋のオーナー黒木さんは
「以前、救急病院で放射線技師をしていたことがあったんです。病院は、容体の悪いかたをなんとかプラスにするよう手を尽くす場所。でも、そうなってからではなく、身体が健康でも前向きなエネルギーを必要としている人に、プラスの力を届けることができたら……。12、3年前から思い描いていたことでしたが、ここを開いて僕自身も色々な人と出会い、元気になれている気がします」と語ります。

月1回開催されています。

近ければ、参加させていただきたいものですが。


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