【本】『心配ごとや不安が消える 「心の整理術」を1冊にまとめてみた』松原正樹
flierで取り上げられていた内容が滋養のようにしみたので、読んでみました。
flierとは本の要約サービスです。
その本のエッセンスがわかるので、ピンときて手をとると、かなりの確度でいま自分に必要な本とめぐりあえます。
この本は、「泥水の入ったコップを静かに置く」というエピソードにピンときました。
泥水の入ったコップを静かに置く
ネガティブな感情に振り回されそうになったら、いまの自分の心は泥がかきまわされた泥水のようなものだと思い、そっと置いて、静まるのをイメージするというもの。
こういった具体的なイメージがあると、自分の気持ちを客観視しやすそうです。
坐禅の坐は、地面の上に人と人、つまり自分と自分が向き合っているということ
一般には、坐はすわる動作そのもの、座はすわる場所、といいますが、松原さんは地面のうえに人と人とが向き合っていること、そして人とは自分、といいます。
自分との対話をしっかりすること。
本には、非常に苦しい状況でお寺に悩み相談にきた人が、自然をながめてすわっているうちに、おのずと道を見出した話も記されています。
地面のうえにどっしりすわり、自分と対話することが坐禅。
坐禅の意味合いがまた私のなかで深まりました。
自分は地球に観光しに来たと思う
本でも紹介されていましたが、私も京都旅行が大好きです。
行く機会があれば、いろいろな予定をつい詰め込みたくなってしまいます。
ですが、あれもこれもは叶えられません。
今の自分がどこに行きたいかをよく考えて、しぼります。
人生も、地球に観光に来たと思えば同じだと松原さんはいいます。
あれもこれもはできず、選ぶしかありません。
そのかわり、街中を歩くことそのものもきらきらした非日常となります。
私は大阪も大好きで、先日天満橋に宿をとったときは、目的地にいくとき、淀屋橋までは中之島をながめながら歩いていきました。
私にとっては大好きな小説の舞台なので、非常に楽しい散歩でした。
東京に戻ると日常だと思ってしまいますが、地球に観光に来ているのであればすべては非日常。
旅人の視線をもつことは、一瞬を大事にするマインドフルネスにも通じそうです。
さいごに明日から
苦手なひとも縁だと思う、煮詰まったら音に耳を傾けて深呼吸する、トイレへの長くない道のりでも1歩1歩「歩く瞑想」をする。
この本には、こうした、毎日を変える原動力になりそうな、いますぐ実践したくなる例も紹介されています。
まずはいま上げた項目を明日から実践してみます。
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