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ACP✕エフェクチュエーション✕ファイナンシャル・プランニング#0251/1000 

今日はこのセミナーにパネリスト側で参加させていただきました。

この春、執筆に参加させていただいたへるす出版さんの『ここからスタート アドバンス・ケア・プランニング』の本をベースにしたセミナーです。

アドバンス・ケア・プランニング(ACP、人生会議)とは、
「将来の変化に備え、将来の医療及びケアについて、患者さんを主体に、そのご家族や近しい人、医療・ケアチームが、繰り返し話し合いを行い、患者さんの意思決定を支援するプロセスのこと」
で、
「患者さんの人生観や価値観、希望に沿った、将来の医療及びケアを具体化すること」
が目標のとりくみです(東京都医師会HPより)。

自分が病を得て、これまで通りの生活が難しくなったり、人生の時間が限られていることがわかったとき、どんな生活・生き方を選択するか。

「なるべくこれまで通り自由に過ごしたい」という思いをかなえたいと思ったとしても、そのためには、薬を強めにして病をおさえるのか、それとも薬は最低限にしてなるべく体調に変化が起こらないようにするのか、真逆に近い選択肢があります。

自分の病状により、どちらも選べる場合も、選択肢がない場合もあるわけです。

そのあたりは医師や看護師、医療関係者としっかり相談することが重要です。

自分がどう在りたいかの価値観を確認し、病状や治療法などを情報収集し、一度価値観をとらえ直して、実際にやってみて、結果をもとにまた見直す。

そういったサイクルのなかで、どうしても外せない重要な情報に、お金と社会保険制度があります。

たとえば在宅で療養したい、そのためには家族になるべく家にいてほしい、と思った時。

在宅療養のための費用はどのくらいか、負担が可能か、家族が働いている場合、家族に家にいてもらうためには仕事は、収入はどうすればよいのか。

希望をかなえるために、お金の現状をふまえて使える範囲を確認することは必須ですし、活用できる社会保険制度はできる限り活用していくことは非常に重要です。

社会保険制度は、会社員と会社員以外でおおきく変わりますので、今回のセミナーでは、会社員/会社員以外で利用できる制度をざっくりとまとめて紹介しました。

1.患者本人の場合

2.家族の場合

会社員は、雇用される立場なので、どうしても働き方の自由度が限られます。

ですがその分保護も厚く、患者本人にも、家族にも、こうした両立支援制度を国がサポートしています。

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/29_gaiyoban_all.pdf

15万人社員がいる会社の税や社会保険手続きを行なっていると、一般の人がふだんからこうした情報収集をして、いざという時に利用するのはなかなか難しいことだと思います。

必要となったときに必要な情報にアクセスできるよう、必要なフォローとめぐりあえアドバイスが受けられるよう、こういった情報の表面積を増やしていくことが必要だと思いますので、私もできることをしていきたいと思っています。

まずは来年前半には両立支援コーディネーターを取得し、どこかで無料の相談窓口を設置して、10回行なうのが目標です。


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