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正直になるために病気を口実にする

 自分の本音を押さえ込んで生きていると病気になる。出ようとするエネルギーと押さえ込むエネルギーが相殺されて、生命エネルギーが枯渇してしまうからである。その結果何もできなくなるくらい疲弊して、ようやく人は否応なしに自分に正直にならざるを得なくなる。
 現代社会では一般に「したいこと」よりも「すべきこと」を優先する方が正しいと考えられているから、「すべきこと」を差し置いて「したいこと」をするには勇気がいるし、どこかで罪悪感を感じてしまうものだ。だから人は、自分が病気になれば、社会は「仕方ない」と許してくれると期待して、自ら病気を選択してしまうのだ。
 「しなければならないこと」を差しおいて「したいこと」があるとき、多くの人は「したい」方が「エゴ」であると考えるのではなかろうか。しかし神の目から見れば、「したい」ほうが神の意思そのものであり、「しなければならない」と自分を制御するほうが「エゴ」である。神は常に冒険を好み、「エゴ」は常に安全策を取ろうとする。だから病気は「エゴ」を黙らせるための神の使いであるとも言える。
 何も心配せずにただ自分に正直に、本音を出して生きればいいのである。それこそが神の望む生き方である。病気を口実に使ってわざわざ苦しむ必要などない。