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永い間、待たせてごめんね。私を待っていてくれてありがとう。

もし、私が年上の人とお付き合いしたり、結婚したりする日が来るとしたのなら、私は間違いなく「待たせてごめんね」と「私に出会うために待っていてくれてありがとう」というだろう、と思う。

今、誰か素敵な人に出会うことが無かったとしても、それは未来、もっと素敵な誰かと出会うための待ち時間なのかもしれない。

そんなことを思う。そんな風に人を待ち、パートナーが居ない時間も有意義に過ごせるといいなと思う。

様々な春夏秋冬を過ごし、私は未来に現れる素敵な人を今日も待つ。

そして待たせているかもしれない人のところへ、一目散に駆けてゆくのだ。

そんな話を書きました。よかったら読んでみてください。

毎週金曜日に更新、全10話です。

ひととせ暮らし ~来世も縁側で~

#ステキブンゲイ

「僕の最後の女性になってくれませんか」
八尾すみれにそうプロポーズしてくれたのは、絵にかいたような優し気な雰囲気の紳士・森糸翠先生だった。

キャリアを捨てたすみれがたどり着いた場所は、翠先生が営む下宿。
縁側のある日本家屋に流れるゆったりとした時間の中、翠先生の四季を大切にした丁寧な生活に触れるうち、疲れたすみれの心は癒されていく。
28歳と48歳の年の差や先生の癌、女が仕事をするということ。人生に立ち止まったすみれが見つける、小さな幸せと愛の物語。

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