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観覧車のはなし。

突然ですが、今回は恋愛のお話です。

いままで恋愛の話はとことん避け続けてきたのですが、(ふられても、一度も話したことがないです。役者という人気商売である以上恋愛ネタは話してはならないそんな暗黙を破ることができずにここまできました。変な呪縛にでもかかっていたのだろうか。笑)
しかしそろそろいい歳だしホンネでこういう話もシェアしていきたいなと思って、、暖かく見守って頂けたら嬉しいです。
それでは早速いってみます。

以前お付き合いしていた方と横浜デートに行った時のお話。
横浜に到着するなり「何かしたいことある?」と聞かれ、真っ先に「観覧車に乗りたい!」と答えた私。
私とはそういう奴だった。3歳くらいの時からずっと。
目の前に観覧車があったらそりゃ乗りたい。乗るより外から眺めていた方が綺麗なんじゃないかとか、大人な考えは持ち合わせていない。観覧車がある▶︎乗るこの1択だ。他に選択肢などない。
おそらく彼氏の方はそんなに乗りたいわけではなかっただろうが、きらきらの笑顔と乗りたい気持ちのごり押しに付き合ってくれたのだろう。嬉しかった。
そして、当たり前のように楽しい1日を過ごした。

この時の私はこれから先もずっと、観覧車がある▶︎乗る以外の選択肢は自分にはないと思っていた。


しかし、今の私はどうだろう。

今年の4月から働き始めたオフィスからは観覧車がよく見える。特等席かのように毎日本当によく見える。
最初こそ綺麗だな〜とかいい景色だなんて思っていたが、2ヶ月で早くも飽き飽きしてきたのだ。

特に憎らしいのは、残業で帰れないまま一定の時間になると観覧車がまあ綺麗にライトアップされることだ。綺麗で、素敵で、手の届くところにこんなにも魅力的なものがあるのに乗りに行くこともできないし、そもそも今の私は一緒に乗りたい人がいる訳でもない。そんな自分にとことん悲しくなってくる。

入社した際上司が、うちの社員はみんな観覧車がキライらしいと言っているのを耳にした。なに言ってるんだ?変な会社だな〜こんなに綺麗なのに贅沢だなと思ったのを今でもしっかりと覚えている。
そんな2ヶ月前の自分に言ってやりたい。

おまえもすぐにそうなるぞ!

と。
もはや観覧車を見ても乗りたいと思わなくなった私。

これが大人になるということなのか?
それともつまらない人になってしまったのか。

それともあれか。
また心から好きだと思える人に出会えた時に、いともあっさりと

観覧車に乗りたい!

と心から言っていたりするのだろうか。

そんな日は来るのだろうか?
それが私にとっての正解ルートなのだろうか。

今の私にはわかるはずもない。
答え合わせができる日が来ることを祈りながら、またオフィスで観覧車を眺める日々が明日からはじまる。


今回も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

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