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凧たこあがれ

凧揚げをする親子を見かけた。
おそらく小学生低学年くらいの男の子とお父さん。
三角の凧はまだ低いところで、
でも確かに上がっていた。
冷たい風を全身に受けながら
しばらく見ていた。

あぁ、そういうことだなと
心に突き刺さるような感覚だった。

🪁

手づくりの凧だったり、ビニール製のカイトを
息子たちも走り回ってあげていたことがある。

うまくにあがらずに引きずっていたことも
低いけれど地に付かないように走力だけでなんとかしていたことも
空で風に泳ぐ凧を見上げて誇らしげな顔をしていたことも
どんどん、どんどん糸を伸ばして、小さく小さくなるまで凧をあげたことも

凧揚げをしなくなってもうずいぶん経つけれど、
覚えている。

わたしの腕の中にいた息子たち、
わたしのそばで安心して遊んでいた息子たち、
少しずつわたしのそばから離れても平気になって
当然ながらもうわたしの助けなど必要ないくらいに成長している。
助言も心配もいらないとさえ言われるほどに。
1人で行動して、1人で考えて、1人で進んでいく。
仲間がいて、大切な人がいて、
広がる世界でいろんな人に出会って、
どんどん遠くへいってしまう。

細くても長い長い糸でずっと繋がっていたいなと思う。

どんどん、どんどん糸を伸ばして
遠くへ、遠くへ、小さく、小さくなって
見えなくなってしまっても
時々糸をくいくいと引っ張ってみて
テンション感じることができたら
それでいい。
ぷつんと切れない
長い、すごく長くてしなやかな糸を
わたしは持っているのかな。

🪁

珍しく…
長男とちょっとしたことから
言い合いになり、
お互いに引かず、
論理的に言い返す息子に
過去を蒸し返して言いくるめようとしたわたし。
長男は急に口を閉じて、涙を流した。

発破をかけるつもりで過去の失敗を持ち出した。
いつまで言うん?

大学生男子の涙に急に怖くなった。
この数日、外出か、部屋かで過ごす息子。
傷つけてごめんねと謝っても、目も合わさずに
時間が解決するでしょうと言うだけ。

糸…切れてしまったかな。
親子の凧揚げを見て涙が出たのは風が冷たくて強かったからではない。

🪁

子育てをもう終える頃になって、不安になる。
わたしは子どもたちのことをちゃんと見ていたのか、いつまでも小さい頃のままの感覚で接していたのではないか、心の成長を蔑ろにしていたのではないか、それが子どもの心を傷つけていたのではないか。
最後に突きつけられたような気がした。

年始早々、立て続けにした左手の火傷と切り傷。小さな傷なのに長らく痛かった。
今はもう痛みは感じないけれど、火傷の痕は残っている。

傷が癒えるのには、時間がかかる。
長男とのやりとりの中でつけてしまった傷が癒えるのを待つしかないなと思う。
焦らず、時間が解決してくれるのを待つ。

火傷の痕のように、今回のことがわたしの記憶にも残って、時々戒めるような役目を果たしてくれると信じて、また前を向こうと思う。

🪁

これから先、わたしの目の届かないところ、声が届かないところでも、繋がっている何かを時々感じていられたらそれでいい。

何日も下書きのままにしているうちに、少しずつ通常に戻ろうとしている気がする。
何事もなかったことには決してならないけれど、わたしも親として良くなかったところを修正して、更新していこうと思う。

久しぶりに開けたノートパソコンが、長い時間をかけてWindowsのシステム更新をしていた。

いろんなことがわたしに何かを気づかせてくれる2023年の始まりだ。

わたしの1月はこんな感じで、ほんの少ししゅんとしてしまっていましたが、
仕事をしていない貴重な月なので、たくさんの人に会う約束をしていた。
大阪で、東京で、友達に、夫に話して元気回復してきた。
またがんばろう〜。

まゆきちでした😊またね〜👋

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