いみれ

SixTONESを応援すると腹をくくったら、好きなものを堂々と言えるようになった


 2020年1月22日、ジャニーズからImitation Rainでデビューした6人組、SixTONES(ストーンズ)。結成5年目の、本人たち曰く「粘り勝ち」デビュー。「俺たちは邪道で売れてやる」と宣言するこのグループを推していこうと腹をくくったら、自己肯定感が地にめり込むほどの私が、「自分の好きなものは好きだと自信を持とう」と、自己開示が少しずつできるようになった。

このnoteを読んでいる人がヲタクだけとは限らないので、まずはSixTONESについて説明させてほしい。

1 SixTONESとは

 メンバーは、上段左から、松村北斗、ジェシー、髙地優吾。下段左から森本慎太郎、京本大我、田中樹。(デビュー曲のジャケットより)

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スカウト入所のジェシーや大我、慎太郎を筆頭に、jr.入所当時から推されてきた、いわゆる「エリートコース」のメンバーだった。それはほかのデビューグループを応援していた私も、ジェシー以外は把握していた。

 そのエリートっぷりは、例をあげるなら、おそらく慎太郎がわかりやすい

〇森本慎太郎という超推されJr.

 9歳での入所以来、小学生を中心としたいわゆる「ちびジュ」を引き連れ数々の舞台でセンターに立ち、主演映画やそのための(もはや慎太郎のための)グループまで組まれ、「スノープリンス合唱団」としてCDを出した慎太郎。KAT-TUNが行った前人未到の東京ドーム連続7日間ライブ「Break the Record」オープニングにおいては、某夢の国の主要キャラクターよろしく、たった1人センターに立ち、慎太郎の魔法?で約100人のジュニアマンションが登場!という演出があった。そんなとき、当たり前にその位置に選ばれるのが、慎太郎。それくらいのJr.だった。

 テレビ仕事も多く、幼少のころから先輩の番組などにも出ることが多かった。そのため、いまだにデビューした先輩方から「大きくなったね」と言ってもらうことが多い

 ほかのメンバーも例えば樹とジェシーのRの法則や北斗や大我のドラマ、高地のスクール革命!レギュラーなど、それぞれがそれぞれの場所で、おそらくほかのjr.よりスポットライトをあたりながら活動してきた

〇始まりのバカレア

「6人」の始まりは、2012年の日テレのドラマ「私立バカレア高校」の生徒役として、プロデューサー直々に選ばれたことだった。この「バカレア」は劇場版も制作されるなど、比較的大きなプロジェクトだった。

ちなみにこの時、メンバーはみな10代だった。「次のデビューはバカレア」と、多くのファンが思っていた。そしてそこから、いろんなことがあった。彼らは解体され、バラバラになった。スポットライトをより浴びるようになる者、必死でそれまでのポジションに食らいつく者、自分の身内のことで、つらい境遇に置かれ、どうしていいかわからなくなる者、それまでが嘘のように仕事がなくなる者、何を努力すればいいのかわからなくなる者、新たな可能性を模索しながら、自分にあるものを探す者――私は存在は知っていたが、その頃6人をリアルタイムで追っていた人間ではないけれど、だけど、ひとつ言えるのは、彼らはバラバラになり、「どん底を知った」ということ

 当時ファンではなかった私でも「あの推されていたメンバーたち、どうなったんだろう」と感じるほど、彼らの待遇は変わったように見えた。

 推されたメンバーもいたけれど、それにしたって、つらいことは多々あっただろう。「ジャニーズなんてそんなもの」と言われてしまえばそれまでだが、人生経験としてあの落差を経験することは、「人生圧縮しすぎだろ」と思う。

○「元バカレア」から「SixTONES」へ

 6人で集まるきっかけはジェシーだった。ジェシーはバカレア後むしろ「推され」のポジションにいた。北斗も推されに踏みとどまっていた印象がある。バカレア6人から、北斗とジェシーは仕事が増えたため、残りの4人で「残りもの」というグループラインを作っていたというエピソードがある。それくらい、扱いの格差があった。その後メンバーは、バカレアに未練を残しつつも、どこかで「しっくりこない」と見切りもつけながら、活動してきた。らしい。(インタビューによる)

 それでもジェシーは「あのメンバーじゃないと輝けない」と、また6人で活動することを提案した。ジャニーさんに直談判をした。

 ジャニーさんはその場で、SixTONESという名前を与えてくれた。それでも、それでファンの前に出るには、半年くらいかかったというけれど。

 「またこのメンバーパフォーマンスをさせてほしい」そこからまた、SixTONESは返ってきた。

「お前ら自身のなさがパフォーマンスに出てる」と言われながら、後輩がどんどんデビューしていくのを見ながら、SixTONESはやってきた。


2 「SixTONESらしさ」を貫く

 「SixTONESを応援しよう」という気持ちは、私の中で結構変遷がある。

KAT-TUNの曲をよくパフォーマンスし、「似てる」と言われることもあった。知っているメンバーもいたし、やっている曲も好きだし、バラバラの間の干されっぷりに心配していたメンバーも多かったので、最初は「返ってこれたこの子たち、応援しよ」という、親戚のおばちゃんみたいな気持ちだった。

その後、彼らは、数度、「それは衣装なの??」という服装で少クラに出る。あとで調べたらまさかの私服だった。同じ衣装ばかりだと思われるのが嫌で、怒られるのを覚悟で私服で出たらしい。怒られるから、それまでマネージャーに合わないように必死だったというから、「いや、なにしてんのSixTONES」と思わずにはいられない。

 そんな、「いやなにしてんのSixTONES」案件はほかにもある。そのエピソードに共通しているのは、「どうせ怒られるのは俺たちなんだから、俺たちの思うとおりにやろう」という腹のくくり方だ。

 それは決してワガママを通す、ということではなくて、いろいろな挑戦だったし、自分たちの魅せ方や持ち味の模索だったようにも思う。「SixTONESらしさ」を模索し、覚悟を決めてやることで、それがどこまで許されるかを図っていたようでもあるし、覚悟を持ってやり抜くことで、周りに「自分たちらしさ」を認めさせるようでもある。それによって返ってくる結果を自分たちで引き受けきる。その積み重ねが、自分たちのこだわる「確固たるSixTONESらしさ」に繋がっていて、それがまぶしくなっていった。

 いつしか「親戚のおばちゃん」スタンスは遠くへ消え去り、一緒に道を歩みたいと思う「ファン」へと変わっていった。

 冒頭にも書いたが、私は自己肯定感がめり込むほどに低い時期を長く過ごしてきた。人からの目線を常に気にして、好きなものさえ「好き」と言えなかった。だから、乗り越えられなくてもおかしくない壁を乗り越えて、「自分たちの道」のために覚悟を決めたSixTONESは、本当にまぶしい存在だった。

 SixTONESは、あぁ見えて気遣い屋の集まりなのに、自分たちの道は貫くし、好きなものは好きだと言う。そんなSixTONESを見て、応援すると決めて以来、「こんなに応援したいと思えて誇れるグループを、好きと言って何かが変わる関係はいらないな」と思うようになった。「好きなものは、相手が誰であれ、『私は好き』と言う」……そんな当たり前のことを、私はSixTONESに腹をくくって、できるようになった。


「このグループに恥じない自分でいたい」と、思った。


 SixTONESの魅力をまとめてみたけど、「…いや、まとまらん。」と諦めた。グループとしての魅力もそうだし、もうほくじぇとか慎樹とか北慎とかきょもほくとかきょも慎とか、それぞれの組み合わせの関係性も、それぞれのメンバーの良さも、絡まり合って魅力が大爆発している。これを言語化したい。すごくしたい。だけど、それだけで1万字くらいいきそうだから、代わりに動画をいくつか貼る。

▼YouTube SixTONES チャンネル

 個人的には「優しい運動会」が本当におもしろい。世間のイメージとは全然違うSixTONESだと思うけど、これがSixTONES。これのあとにパフォーマンス動画見たら多分SixTONESは多重人格を疑われる。RAM-PAM-PAMとか特に。

▼デビュー前のYouTubeFanFes(パフォーマンス)気迫がすごい。ハリー杉山さんもすごくアツくなってくれている。あと、カメラワークがすごくいい。北斗のジャンプ力が異常。


 

▼デビュー前寝起きドッキリ。ジェシーと慎太郎が自由。


デビュー前後はSixTONESチャンネルにあがっているので、あえてデビュー前を2つくらい貼ってみたけど、「デビューできるかの不安」のなか、「デビューできなくてもSixTONESとして成立させる」「俺らならできる」「俺らならやれる」…その覚悟が、どんどん変わる顔つきからも伝わる。

私は、それがすごく誇らしい。


3 「ありがとう」と言って、一緒に夢を追わせてくれる

気持ち悪いタイトルになってしまったが、これは、私が彼らに「かなわないな」と思うところだ。「そんなに大切にしてもらっていいの?」と思うくらい、ファンに言葉をくれること。ヲタクへの福利厚生がえげつない。

前を向いているのに、彼らはファンによく感謝を伝えてくれる。

「営業だろ」「仕事だろう」「誰でもそうだろう」とか言う声もあるかもしれない。そういう面もあると思う。

だけど、自分たちの目標を掲げ、それを目指すぶれない姿を見せながら、パフォーマンスで魅せ、なにか達成したらファンに感謝を伝えてくれる。いたわる言葉をくれる。文字にすれば簡単だけど、自分たちがしんどい中にあったもそこまでやりきるプロ意識を見せられたら、私は営業だろうが仕事だろうが、いいと思う。そのプロ意識が、尊敬できるから。

正直、SixTONESは、沼だ。

歌唱力の高さや、平均身長の高さ(1番小さい大我で174cm)、それぞれのキャラやギャップ―—180cmのハーフから繰り出されるドナルドたけしさんや、ドラマで闇のある役を多くやるけど実は人見知りかまちょ、ミュージカル俳優、鉄腕DASHでなんでも食べちゃう素潜り野生児――、ワイルドにみられがちだが、メンバー全員おしゃべりモンスター、など。

そして、絶対、人を下げて笑いをとらない。

結構気にしぃの集まりであるSixTONESは、デビュー発表の場でさえ、そこにいるほかのjr.やそのファンのことを気にした。その後のデビュー前インタビューでも、長く一緒に頑張ってきたTravis Japanのことを、本当に多く語るほどに優しい。

このインタビューからも、それは垣間見える。(すっぴんすぎてちょっとひげそってほしいメンバーもいるけど、まぁ仕方ない)





そんな6人が、どこかもがきながら、それでもSixTONESと自分に腹をくくり、今日も努力し続けている。

SixTONESの看板を背負って、それぞれの武器を磨きながら、「NO.1の集まり」を志しながらNO.1を目指している。

そんな彼らと出会え、応援できることが、本当に嬉しい。「好きだ」と胸を張れる。だから私は、SixTONES以外でも「私の好きなもの」を自信を持って言えるようになった。

#私のイチオシ  は SixTONES。これが私のnoteデビュー。

最高な6人が最高に楽しそうなMVを作ったので、それを加筆ついでに貼っておく(2020.5.28 最終加筆)


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