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世界に出たい1「やらなかったことの後悔はしない」

4年ほど前、高校生の頃、海外研修旅行でイギリスを訪れた。オックスフォードやケンブリッジ大学などを訪れ、そこで勉強、あるいは働いている日本人の方々の話を伺った。あの時の経験は衝撃的で、あれから、私は、自分も海外に出たい、日本を飛び出して、海外で活躍したいと思うようになった。

それまで、海外に行ったこともなく、大学も就職も当然日本でするものだと思っていた。海外に行けるのは、一部のエリートだけで、自分には到底無理だと。
だが、今、海外で活躍している方々も、始めから英語や勉強が得意だったわけではないと言う。実際に話してみても、決して、超エリートの特別な存在ではない。
なら、自分にもできるじゃないか、海外という選択肢があるじゃないかと
一気に視野が広がった。自分も世界に出たい、狭い日本だけではなく世界で色々なことに挑戦していきたい、そう思うようになった。

その研修旅行の後に書いた振り返りに、こう書かれていた。

『私はもっと世界が見たい。留学したい。自分の目で見て、自分の足で歩き、自分の体全体で、世界を感じてみたい。何があるかは分からない。しかし遠回りが役立つこともあると言って下さった方もいる。自分はこうだ、これが正しいと決めつけずに、日本の外の、広い世界で、もっといろいろなことに挑戦したい。挑戦して見せる。将来、やらなかったことの後悔はしたくないから。』

書いたのは、高校2年になるころだった。勉強も部活もある程度できて、割と、迷いのない生活を送っていたと思う。
頑張れば自分には何でもできると信じていた。

その時は、その後、
慣れない体育祭のリーダーで1年間大いに苦しむことも、
浪人の末、結局大学受験が思い通りに行かないことも、
大学入学後、迷って休学することも、
そしてブラジルに行ってまた彷徨うことも知らなかった。

だからだろうか。今は、数年前の自分が書いたその文章がなんだか眩しい。海外に出るという夢を得て、ただただ、きらきらしているのを感じる。

今は、あの頃のように簡単に、絶対「良い」ものとして海外を見ることはできない。海外に行けば、大変なことだらけであることは分かっている。お金、言語、ビザ、ネイティブとの競争、友達、孤独、文化の違い…挙げればキリがない。

それでも、そんな今の自分に、高校生の時の自分の言葉が突き刺さる。

「やらなかったことの後悔はしたくない」

ああ、本当にそうだ。
あの研修旅行の時から、ずっと、海外に出ることに憧れてきた。いくつかの国を訪れたり、ブラジルに半年滞在してきたりした後の今でも、その思いは変わらない。
日本を出て、海外で学びたい。いつか海外で働きたい。

お金、時間、労力…などを考えて、たじろぐ自分もいる。ブラジルから帰国後、この日本の自分の快適な空間を出て、海外にまた飛び出して行く勇気がなくなって行っているようにも感じる。
でも、本当に、海外に出て、やりたいことがあるのなら、私はそんなことのせいでは諦めない。
あとで、挑戦しなかったことへの後悔は絶対にしたくないから。




自分が海外に行く具体的なメリット、そして何がしたいのかなどについてはまた次回以降。
ある人に、
「世界に出ること、大きくなることを第一に考えていると、途中で続けられなくなる。そのような夢を抱くのは、今、自分に何も能力や、やりたいことがないからだ。まず、何がやりたいのかを探して、それから、徐々に広げていくべきだ。」
と言われた。
 本当にそうなのだろうか…。

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