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マレーシア(7):イスラム美術はやっぱり美しい!

クアラルンプールを大満喫して浮かれる様子は、こちらをぜひ。

マジェスティック ホテルさんで超絶キレイなお手洗いも借り、イスラム美術館を目指してテクテク歩く。
歩いてすぐなんだけど、上り坂。
そして、暑い。
だけどイスラム美術館は、google MAPさんのクチコミにあるように、想像以上に素晴らしい美術館でした。
クアラルンプールで超絶おすすめしたい場所!

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入口から超絶ステキなドーム型の天井。

アラビア語のカリグラフィや幾何紋様の芸術性は、何物にも代えがたい魅力がある。
美術館自体も美しいブルーのタイルで彩られたイスラム建築で、モスクを彷彿させるドーム型の天井も上品な装飾だし、「そう!アラビアンナイトといえばこの三日月型の剣!」などなど、アガる展示品が所狭しと並んでいる。
それ以外にも中国からイスラムに渡った陶磁器などの展示もありました。

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そういえば中東の博物館であんまり三日月ナイフの印象ないかも。

もちろんコーランも展示してあった。
「聖典」ってどの国でもどの宗教のものでも美しいなと感じるのですが、ここで展示されていたコーランももちろん美しい。

こうやって芸術的な宗教関連のものを見るたびに、イスラム教だけでなく、キリスト教もヒンズー教も仏教も、「自分が信じる宗教に関するものは美しくあってほしい」と願う人間の根幹はどこの国・宗教も同じなんだな、と感じる。
でもその直後に過去の宗教戦争だったりいろんな事件だったりを思い出して「なんだかなぁ……」とも思うけど。
それは私が絶対神じゃなくて、八百万の神が身近な日本という文化で育ったからの価値観なのかもしれないし。
難しい問題だな。

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途中から天井マニアみたいになってきた。

さて、イスラム美術館には世界各地にあるモスクの精巧な模型もあって、それもまた見ごたえアリ。
確かに実物の屋根とか外側からは見れないしね。
3階建て(だったかな?)で展示物も充実した美術館を存分に堪能させていただきました。
あと、涼しくて生き返った。
あんまり人がいなかったのですが、曜日なのか時間なのか。
もっと人気になってもよさそうな場所なのに、ちょっと意外。

中庭にはアラビアンタイルの噴水もあり、私の「アラブ気分に浸りたい!」を存分に満たしてくれた場所。

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このブルーのタイル、本当にいい色!

そしてその中庭を眺められるレストランも併設されていて、ちょうどいいのでここでランチ休憩をとることに。
アラブ料理はもちろんのこと、ピザやバーガーなど、各国のお客様に対応できるメニューが並ぶなか、シャワルマを発見。
あ、アベンジャーズが食べてたシャワルマだ。ということで、さっそく注文。ソーの気分で大きなシャワルマにかぶりつき、午後にむけてパワーチャージ!

国立モスクに移動する前にミュージアムショップもチェックしてみたら、こちらも商品充実。
しかも高クオリティ!

美術館や博物館でミュージアムショップが楽しいこと、超大事。

アラビア紋様のブックマークなど定番グッズから、テキスタイル、陶器まで。さすがにバックパック旅で割れ物は持って帰るのが怖いけど、「次は一緒に来れるといいな」という願いを込めて、同じくアラビア美術好きの旅友ちゃんのお土産を調達しました。

ひとり旅って気楽だし自分のやりたいことだけをできるので大好きなのですが、誰かと感想を共有できないことが少し寂しく感じる瞬間もある。
けど、それもまたなんかいい(どっちだよ)。

ちょっとだけ人恋しくなってしまったので(あと、日本語話したい欲を急激に感じた)、気分を変えるために国立モスクに急ぐ。
美術館を出てGoogle MAPさんで道順を確認していると、警備員のおじさんが「どこ行くの?行く場所が決まってないなら国立モスクがちょうど開く時間だから行くといいよ」と声をかけてくれた。
うむ。わし、ちょうどそこ行こうとしてるんやで。
優しいおじさんに国立モスクまでの道を教えてもらいつつ、またしても暑い中テクテク歩く。
でも今回は下りだからチョロいぜ!

今度はちゃんとモスクの一般見学オープン時間に到着し、ブルーのローブを借りて数年ぶりにモスク訪問。
10年前にトルコを訪れた時、本当にモスクの美しさに感動したなぁ。
そこからモスクが大好きになって、以来訪問先の国にモスクがあるとお邪魔するようになった。

ふんだんに水を使った、見た目も涼しいモスク。

マレーシアさんの国立モスクは、中に入ると外から見えた立派なミナレットの足元に大きな池が広がっている。雲ひとつない青空に白いミナレットが映える映える。
礼拝堂を包み込む円形の天井は、ブルーのステンドガラスから差し込む光が美しく、ここも一生いられるほど落ち着く場所。

幾何学模様って、最初に思いついた人本当に天才だと思う。

モスクはイスラム教徒の方々の憩いの場ともされてるみたいだけど、その気持ちもとてもよくわかる。仏教徒の私ですら落ち着くもの。
皆さまのお邪魔にならないよう礼拝堂の端をお借りして、少しだけ休憩させてもらいました。
館内ツアーもあるみたいなので、時間が合えばツアーに参加してもよかったかもしれない。たぶん説明は英語だと思うので、半分以上理解できないだろうけど。

それでもいつもの日常とはまったく違う雰囲気に包まれると、日々の疲れやイライラなどのストレスも一気に緩和されるというものです。
前日のリッツさんのスパに続き、本当に来てよかった!をここでも実感。

やっぱり旅に勝る特効薬はなし。

靴を脱いで歩くタイルって、暑いところだと本当に気持ちよくて好き。


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