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旅のあれこれ:旅先ではサイフの紐も緩くなる@ベネチア

旅友ちゃんとのイタリアのプチ放浪旅は、ローマに入ってミラノから発つ、ブーツの国を北上する旅。

フィレンツェで予定外の出費として革のコートを買いましたが、北に移動するにつれて寒くなっていく道中、かなり役に立ってくれました。確か秋に行ったと思うけど、こんなに気温が変わるなんて思ってもいなかったよ。買うことを強くすすめてくれたおじさん、マジでありがとう!

ちなみにこのトラブルが発生したのもこの時(最初、フィレンツェ~ミラノ移動だと思ってたけど、よくよく考えたらヴェネチア~ミラノの移動だったので直しました)。

というわけで、フィレンツェに引き続き、ヴェネチアでも予定外の散財をしたわけです。

水の都ヴェネチアで買ったもの。
そう、それは仮面!
ヴェネチアと言えばカーニバルじゃないですか!!

ベネチアンガラスもとてもステキで欲しかったのですが、バックパック移動の私が割らずに日本まで持って帰れる自信がない。

もちろんカーニバルの仮面も最初から「絶対欲しい!」と思っていたのではなく(ちょっとは欲しいと思っていたけど、本気ではなかった)、完璧に街の雰囲気に飲まれて「強烈に欲しくなってきた!」と、急激に購入モードになったんですけど。

だってねぇ、絶対に日本で使わないじゃない。
カーニバルの仮面なんて。

旅友ちゃんとふたり、「カーニバルの時期だったら絶対買いだけどね」なんて話しながら街を歩いていると、あるわあるわの仮面専門店。「とりあえず見るだけ見たいよね」と5~6件のお店に入り、すっかり仮面の虜になった我ら。

「なんかすごい欲しくなってきた!欲しい!!」
「よし!イケてるお店探そう!」

当初は冷やかし半分だった仮面ウォッチングでしたが、「真剣に探そう!今まで見たお店ももう一度戻ろう!」と、気合を入れ直してリスタート。

工場生産っぽいお土産マスクをたくさん取り扱っているお店から(それでもだいぶしっかり作られてた)、小さなお店だけど一目で職人さんの手作りだなと分かるような専門店まで、定番の白塗りマスクからオリジナリティあふれるデザインマスクまで、各店舗で吟味する私たち。
「クラシカルな仮面もいいけど、やっぱり少し個性があるのがいいよね」と、ちょうどよいバランスのマスクを扱うお店を探し続ける。

カーニバルの仮面って、顔を全部覆う陶器的なマスクだけじゃなくて、顔の半分までだったり、目元だけだったり、いくつかベースとなるデザインがあったのですが、意外と似合う/似合わないってあるもんなんですね。
旅友ちゃんと仮面の山の中から気になるデザインを見つけるたび、店員さんに「あれトライしたい」「こっち見てもいい?」「これ、どう?」「あ、この形はイマイチかもよ」と、試着(っていうの?)大会。

たぶん顔の形とか口元の印象での似合う/似合わないがあるんだろうけど、面白いもんだなぁ、と思いました。

そして私たちが最終的に「ここで買おう!」と決めたのは、このお店。お店の名前は「CA'Macana」でした。

インスタ見ると、今はリニューアルして、ワークショップとかもやってるみたいですね。
仮面のワークショップ楽しそう!参加したい!

最初に冷やかしで回っていた時にも立ち寄ったお店なのですが、デザインもクラシカルさもちょうどいいバランスの仮面が所狭しと飾られていた。店番しつつ、お姉ちゃんが手作業で仮面を調整していたり。

「やっぱりお姉ちゃんの店が最高な気がする」
「だね。お姉ちゃんの店に戻るか」

というわけで、通称「お姉ちゃん店」で、旅友ちゃんとふたり、今度は購入に向けたマスク選び。
結局、旅友ちゃんはタキシード仮面(世代が分かるな)みたいに目元を覆う黒のマスク、私は顔上部を覆うネコミミつきのマスクを購入。

持って帰ってきたらスパンコールが1個だけ取れた。残念!

無事にお会計を終え、お姉ちゃんがマスクを梱包してくれている時間、店内をぐるぐるしていると「このお店の商品、いままでこんな協力していますよ~」のブックレットがありました。
ぺらぺらめくっていると、そこにキューブリック先生の『アイズ・ワイド・シャット』の写真が!

なんと!!!!
私たちの審美眼に狂いはなかったな!!!

こだわりだらけの変態(めちゃくちゃ褒めてる)キューブリック先生も認めた仮面と同じお店で買えたことで、うれしさも倍増。
この時に購入したネコ仮面、いまでも実家の私の部屋に飾ってあります。

当然のごとく、日本では一度も使ってません。
完全にオブジェ。
でもいいの。
すごくいいお買い物だったから。

ちなみに裏側はこんな感じ。ハンドメイド感満載で愛おしい。

叩くとコンコン音がするくらいしっかり作られてます。


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