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DC~Bostonドライブ旅(4):スミソニアン航空宇宙博物館で贅沢病になる

スミソニアン博物館群のなかで、ホープダイヤの次に「絶対行かないと!」と思っていた場所が、航空博物館。
本館と別館に分かれていて、別館はバスにのって少し遠出しないといけない。
まぁ、そら本物の飛行機展示してるんだもんね、場所も必要だわな。

なんて軽く考えていたのですが……。

いやいや、ここまで充実しているとは想像もしていなかった!

「まとめてやっつけちゃったほうがいいよね」と、まる1日使って、本館と別館に行ったんですけど。
なんか、もう、一気にすごい飛行機いっぱい見ちゃったもんだから

「あぁ、あれが“翼よあれがパリの灯だ”の飛行機ね。リンドバーグね。うんうん」
「あぁ、これがライト兄弟が発明したライトフライヤーね。きれいに残ってるもんなのね」

みたいな雑な感じになっちゃって。

完全な贅沢病に侵されましたよね。

ニール・アームストロング船長たちが乗ってたアポロ11号の司令船とか、

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なんか想像以上に小さかった。大人が3人も乗ったらぎゅうぎゅうそう。

日本人の私はどんな感情で見たらいいのか分からないエノラ・ゲイとか、

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なんとも複雑な気分になるエノラ・ゲイ。

スペースシャトル、エンタープライズとか。

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星条旗バーン!みたいの待ってた!分かりやすくて好き!

あと、月の石もあった。
しかも触れた。
つるつるだった(たぶんそれはみんなが触るから)。

もうなんか、教科書とか伝記で見たようなものしかなくて、
「本物ですよ~」
とか言われても、
「いやいや、こんなキレイに残ってないでしょ。レプリカでしょ」
みたいな気分になってしまった(全部本物です)。
そういえばゼロ戦もあったはず。

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ステルス戦闘機と談笑するファミリー。

すごい博物館とかって、私の低スペックなCPUでは追いつけなくて、途中からすごい雑になってしまうのが本当に悔しい。
でもツーリストが隅々まで見つくすのは無理だ、と自分を納得させるようにしてる。通い詰めるくらいじゃなきゃ、多分無理よ。あれは。

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飛行機いっぱい。

しかしこれだけの貴重品を1カ所に集約するのもアメリカさんらしい。大味というか、大胆というか。
私の勝手な予測だけど、アメリカはそこまで歴史が深いわけじゃないし、成し遂げてきた歴史的な功績を掲げたい、という気持ちもあるのかな(スパイミュージアムにCCCPの宇宙服が飾ってあった記憶があるけど、こっちにはなかった気がするし)。
そうすると、やっぱり近代がメインになるから、展示物も自ずと現代的なものになるし。
そんなことを考えながら、右を見て左を見て上を見て……。

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トム・クルーズが乗ってそうなの。

空港で旅客機を見るのは大好きだけど、戦闘機などに詳しいわけではないので、恐ろしいほど浅い楽しみ方しかできていなかったとは思うのですが、それでも十二分にテンション上がりました。
飛行機って、なんかロマンの塊だし!

それでも、ファミコン以下の性能だった(らしい)アポロ11の司令船をまじまじと見て、夢だけで人はこんなことまで成し遂げられるのか、と改めて感嘆したし(ホントに月に行ってなかったとしても、貫き通すところは別の意味ですごいと思う)、エノラ・ゲイを見ながら孫に戦争を語ってたおじいちゃん(退役軍人ぽかった)の後姿を見て、日本人として複雑な気持ちにもなった。

なにより、スペースシャトルの実物はものすごくワクワクした。
結局エンタープライズは宇宙に行くことはなかったらしいけど、この名前をつけちゃうところがいいよね~、なんて話をしながら(「スター・トレック」あんまり詳しくないんだけど)360度、下から横からエンタープライズを堪能。
耐熱タイルってなんか発泡スチロールみたいだね、ちょっとあそこ剥げてるね。なんてものすごく日常の目線で大気圏外まで行ける乗り物の話をするギャップって、なんかシュール。

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漂う宇宙飛行士がとてつもなくシュール。

スペースシャトルに大感激した私たちでしたが、実は、エンタープライズと我らの縁はこのあともまだ続いていくのです。
4年後の2015年、ニューヨークのハドソン川に登場したイントレピッド海上航空宇宙博物館に行った時、なんと2度目の対面を果たすことになったのでした。

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ニューヨークだとちょっと近くで見れます。

人生で2度もご挨拶したエンタープライズには親近感しかない。
今度はどこで会えるかな。


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