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配信のはなし:ちょっとちょっと始まるなら教えてよ!「クィア・アイ」シーズン7

練る前になんともなしにNetflixさんを立ち上げた」ら、私の大好きなリアリティ番組「クィア・アイ」の新シーズンが配信開始してるじゃないの!

ちょっと教えておいてよ~。びっくりして眠気ふっとんじゃったよ。

というわけで、大好きな「クィア・アイ」。「queer」ってもともと性的マイノリティの方々に対して侮蔑的な使われ方をしてきた言葉だけど、それを毒っ気を込めて逆手にとり、彼ら/彼女らが自分たちを「クィア」と表現。今では性的マイノリティの方々を表現する言葉に昇華させた。個人的には、LGBTQ+として、マイノリティの中に存在する多様性もぜーんぶ包括してる、ってイメージ。私のこの理解が正しいかどうかはちょっと分からないですけど、反骨精神バリバリの感じ、大好きです。

「クィア・アイ 」は、毎回、自分に自信を持てなくて内向的になってしまったり、ちょっとした問題がある一般の出演者を、1週間かけてクィアの5人「ファブ5」が前向きに、トラウマを乗り越えられるようにサポートしていく番組。本国では2003年に同じ番組が放送されていて、2018年~配信しているNetflixさんの「クィア・アイ」はリブート版。

ファビュラス・シスターズこと叶姉妹の「ファビュラス」と同じ「ファビュラス5(ファブ5)」は、全員がクィア。スタイリング担当のタン、美容担当のジョナサン、料理担当のアントニ、インテリア担当のボビー、カルチャー(というかメンタル全般だと思う)担当のカラモ。
もちろん全員ステキなんだけど、私はタンとジョナサン推し。パキスタン系グレイヘアーのタンはスタイリッシュでスマートだし、ジョナサンは身長も大きくて立派なおひげだけど、動作がオトメでマジでかわいい。ギャップ萌え。

この5人に共通しているのは、本当に出演者をリスペクトしていて、前向きに変わることを全力でサポートしているということ。トラウマだったりがきっかけで、何年も自分に手をかけていない出演者は、基本的には最初は懐疑的だし、5人に心も開けていない感じが見て取れる。
いや、でもそりゃそうよ。
嵐のように突然ファブ5が来襲して「この服みて!」「どうやったらこんな冷蔵庫になるの?信じられない!」とか言いながらキャッキャウフフと騒いでたら、そりゃぁ試合にもならないレベルで負けますよ。ムリよ。あの勢いには勝てないよ。

でもそれぞれ担当の領域で出演者と向き合って、自分たちの経験も交えながら「変わるのは怖いよね。でも大丈夫。信じて」「まずは自分を認めてあげなくちゃ。弱さをみせるのは悪いことじゃない」とか、まぁとにかく、まずは相手を全面で受け入れて理解する。で、自信を取り戻すためのサポートをしてくれる。出演者がポツポツと語り始めた体験を受け止めながら、一緒に涙を流してくれることもある。
そして彼らと離れたあとも、しっかり続けることを考えて対応しているのが、とっても現実的でいいのです。ハイブランドの服を一式揃えるのではなくて、一緒にご近所のお店に行って「シャツが好きなんだね。それならこういう風に着るのがおすすめ。気にしている体系をカバーすることができる。逆にこういう形のシャツは避けるようにして」「時間がなくても教えた料理ができるように、ミキサーをプレゼントするよ。洗うだけだから続けることができるよね」などなど。

とにかく出演者を受け入れて、その人の魅力的な部分をいくつも見つけ出して、自信を持って前向きに歩きだせるように全員で褒めまくる!
観ているこっちまで自信をもらえる言葉のオンパレードなんだけど、「いやいや、それビジネス褒めでしょ。無理矢理褒めなくていいですよ」って感じが一切ないのは、きっと彼らが本気でステキだと思っているのと、5人の絶妙なバランスがなせる業。
観ているこっちもセラピーを受けてるような感覚に陥っちゃう。

ハートフルで優しくて愛情たっぷり、感極まっちゃうシーンもたくさんの「クィア・アイ」。自分を愛して大切にするって、本当に大事なこと。
新シーズンの続きも早く観なきゃいけないし、過去シーズンも観返したくなってきた。

仕事なんてしてる場合じゃないんだけど、どうしよう。


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