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DC~Bostonドライブ旅(9):この旅でMAX翻弄された街コンコード

この日までは毎日300Km以上の大移動。
最後のひとふんばりと、まずはマサチューセッツ州コンコードの街に移動して宿を決めるまでが最大のミッション。で、翌日に「若草物語」の著者オルコットの家に行くつもり。
ベンジェリのアイス工場に立ち寄るなど予定外のアクティビティもあったので、コンコードの近くに来た頃は、どっぷり日も暮れていました。

今日はフリーウェイの近くのモーテルでいいよね、なんて話をしていたのですが、フリーウェイを降りてもまぁなんとも暗い道しかない。しかもなんなら森の中。
モーテルなんて影も形もない。

え?なんで??
フリーウェイって降りたら幹線道路があって、近辺にモーテルとかあるもんじゃないの?
私が知ってるロードムービーは大抵そうだったよ?

予定と違うねぇ、なんて話しつつも、だったらコンコードの街まで行ってしまうか!と、標識と地球の歩き方を頼りに、プラン変更。

しかしこのコンコード、すっっっごい小さい街!
確かにすでに暗いけど、でもまだ19:00とかそのくらいの時間。

なのにお店らしきものは1件も開いてないし、なんなら街灯もチラホラしかない。
そして確かに街ではあるけど、映画で見る、いわゆるアメリカのオールドタウンのような街並み。
仮にもボストンはすぐそこの距離なのに(あと30Kmくらい)、こんな街ってあるのかね……?

とりあえず地球の歩き方さんに掲載してあるホテル(といっても1件しか載ってなかった)に行ってみようと、まず私たちは今コンコードの街のどこにいるのかを地図と道の状況から割り出す。
その間友人はゆっくり運転しながら目視でホテル探し。

そして10分経つか経たないかで、友人が口を開く。

「街、終わったっぽい……」

はい??

仮にも地球の歩き方さんに掲載されるような街が、10分足らずのノロノロ運転で終わってしまうとは!
そんなことあるんですか!!!!?

とりあえず一度止まってプランを練ろうと、街はずれの林の中で車を止め、改めて地球の歩き方さんとにらめっこ。

「フリーウェイ走ってるときに、ウエストコンコードとオールドコンコードって標識があったんだよね」
「あー……オルコットの家があるのがオールドコンコードなのかな。ガイドブックにはコンコードしか書いてないけど」
「ウエストコンコードに行くべきだったかな」
「今から移動するのもなんかもう、イヤだしね。精神的に疲れたよね」

なんてちょっとした後悔をしつつも、街に戻ってホテルを見つけたら手当たり次第部屋が空いてるか聞くしかない、という意見で一致し、来た道をUターン。
もう車なんて1台も走っちゃいない。てゆーか、この街に到着してから1台も見てないけど。
みんな夜は家でご飯なのかなぁ。外食とかしないのかな?私たち、ご飯にありつけるかな、なんて話していると、地球の歩き方さんには掲載されていない小さなB&Bを発見!

ここでいい!ここで部屋があるか聞こう!

迎えてくれたのはとっても優しそうなマダム。ダブルだけど1部屋だけ空いていた部屋に滑り込み、ベースキャンプを確保できたことでほっと一息。

そしてどこかご飯食べに行きたいんだけど、と聞くと、空いてるレストランは1件しかないとのこと。

もうなんなのこの街……。

選択肢を剥奪された私たちは唯一空いていたレストランでご飯を食べ(もう何を食べたかなんて覚えてないけど、いろいろイヤになって酒を飲んだことはしっかり覚えてる。そしてパスポート持ってなくてすごい渋られた。若く見られるアジア人あるある)、そのまま就寝。

翌朝、朝ご飯を食べに1階に下りると、しっかり雨。
私たち、晴れ女なのになー。
傘なんて持ってきてないなー……。

朝ご飯を食べつつ、他の宿泊者の人とちらっと話したら、やっぱりみんな「若草物語」のオルコットの家が目的らしい。
みんなちゃんと宿も予約してきてるんだね。
偉いね。

ちなみに私たちを迎え入れてくれた「The north bridge inn」は、ネコアシのバスタブもある、こじんまりとしているけどとってもかわいいB&B。
奇跡的にカードの支払い記録が残ってて名前が分かった。

そしてなんとなくTRIP ADVISERで「コンコードって他にどんなホテルがあったんだろう?」と調べて判明した衝撃の事実。

コンコード、ホテル2件しかない!!!!

値段が妙に高いけど、こんなにしなかったです。ここは宿泊する街じゃない。


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