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徳島(8):7食目は大塚国際美術館で睡蓮を見ながらの海鮮丼

徳島旅の大本命、大塚国際美術館にようやく到着し、しょっぱなの「システィーナ・ホール」を大満喫した私。

「鑑賞ルートの全長4㎞」という巨大な美術館を余すところなく満喫するため、後ろ髪ひかれながらもほかの展示に向かう。
途中、「こんな風に陶板美術ができるんですよ」の紹介コーナーで尾形光琳の風神雷神図屛風があって、思わずパシャリ。

風神雷神は尾形光琳がいちばん好きです。かっこよ!

絵画が中心だと思っていたのですが、システィーナ礼拝堂と同じく、その場所をそっくりそのまま再現した環境展示がいくつかあったことにも驚き。イタリアの「スクロヴェーニ礼拝堂」やポンペイの壁画など、没入感満点の展示が続々と登場する。
スクロヴェーニ礼拝堂、とってもステキな場所!ラピスラズリのような深くて鮮やかな天井に満点の星。行ってみたい!

天井がステキ!この礼拝堂、めちゃくちゃすき!

ずっと行ってみたいと思っているポンペイの壁画や、古代ローマのモザイク画なども再現されていて、西洋絵画だけじゃなく、遺跡系美術も堪能できる贅沢な美術館だなぁ、と関心しきりでした。

あ、火災報知器発見!

広い館内でいろいろな絵画に目を奪われながらも、私は何よりモネ先生の「睡蓮」が見たいのだが!と、気もそぞろ。

スタートのフロア、中世・古代美術を抜けて、次のフロアについに来た!!
私が見たかったモネ先生の大睡蓮!!!
自宅に戻って改めてパンフレットを見返してみたら、どうやら私は睡蓮見たさに逆走したっぽいのですが(目標物しか目に入らないイノシシタイプ)、まぁ気にしない。
私はこれが見たくて徳島まで来たのよ!!

曇り空で残念だけど、開放的な空間で睡蓮に囲まれる至福。

憧れの野外展示の大睡蓮は曇り空の下というのがちょっと残念だったけど、モネ先生の空間を独り占めできる時間もあったし、大満足。
自然だもの、毎日が晴天じゃないわけですよ。曇りの日だって睡蓮は美しい。

ちょうど絵の真上に高速道路が見えちゃうので、一瞬で現実に引き戻されてしまうのが悲しいですが、それでもこの緑に囲まれたなかで睡蓮の画に囲まれる、というのはホントに贅沢。

鳥さんもモネ先生の上で休憩中。

相変わらずの思い付き1泊旅行でしたが、やっぱり来てよかった!(旅してて来なきゃよかったなんて思ったことないけど)

しばらくボーっと大睡蓮を眺め、印象派好きの母に「鳴門にいます」という報告を兼ねて写真を送信。

人も増えてきたところで本来の鑑賞ルートに戻ると、またしても私が見たかった「最後の晩餐」修復前後が向かい合って並ぶ部屋に到着。ミラノで見れなかったんだよねぇ……。予約取れなくて。

しかし修復ってこんなに鮮やかになるんですね。
ニュースで「修復されました」と、画面越しに前後を見比べることはあるけど、実寸大で全体を見比べることができるって貴重な経験。

修復前。
修復後。

常々感じるけど、絵画に限らず修復家って本当に素晴らしい仕事だと思う。緻密で気が遠くなるくらい神経を使って、芸術品が生まれた当時の姿に近づけてくれるって、本当にありがたいことだな、と実感。
他の絵画も修復前後で見比べることができたら面白そう(すごい顔になったキリストとかも)。

そして最後の晩餐を見ていて感じる空腹。
テーブルに並ぶパンやワイン、お魚を見て「あ、私、鳴門鯛食べてない」と思い出す。実家には送りつけたけど、この旅で鯛、食べてない!

鯛、食べなきゃ!!!

館内図を見てみると、ちょうどモネの大睡蓮の目の前にカフェテリアがある。その名も「カフェ・ド・ジヴェルニー」。睡蓮の池があるモネ先生の家の名前と一緒。またしても逆流しながら猪突猛進。

カレーライスや美味しそうなパフェのなかに「うずしお海鮮丼」なるものを発見し、迷わず注文しました。鯛やカンパチ、イクラにワカメのお吸い物付き。
睡蓮の池が見える窓辺をキープして、海鮮たっぷり、大きなうずしお海鮮丼をいただく。

ちょうどリアル睡蓮も咲いてた。

美術館のご飯だからそんなに量多くなさそうだな、と思っていたけど、ごはんもお魚もしっかりたっぷり。大満足でした。

お魚はもちろん、お吸い物のワカメも肉厚で大満足!

カレーも美味しそうですごく迷ったんだけど、こちらも顔より大きなお皿にお野菜たっぷりで美味しそう。次来たときはカレー食べよ。

どうしよう。
大塚国際美術館が楽しすぎてまだ次も続くかも。


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