見出し画像

LA共稼ぎマダムは料理もROIでキメる ep. 02

画像1

Los Angeles 在住 まゆみです。 効率よく楽しく美味しいものを作るのが好き。お気に入りレシピとそのエピソードをお話しします。

クリスマス明けはチャイニーズ


「おせちもいいけどカレーもね」とキャンディーズが歌ったCM。昭和世代のわたしたちは、たぶんそれ以来、カレーが大好きになった。振袖を着た蘭ちゃんたちかわいい三人にそう言われたら、素直に、そうだ、カレーだ、とみんな思った。だから令和の今も、スーパーの棚にはカレールーの箱が並び、レトルト・カレーの箱がで〜んと幅を利かせている。LAの日本食スーパーも同じような風景だ。

統計をとったわけではないけれど、私の周り、カリフォルニアの知人友人の間では、クリスマスのご馳走に飽きたら、チャイニーズ・テイクアウトが定番。 お正月明けのカレーとなんだか似てる?! アメリカの場合は、チャイニーズレストラン協会が肩押しして、広告で人々を洗脳したわけでもなさそうだ。 なんで他の料理でなく、タコスでもなくチャイニーズが、年間最大のお祝いシーズンの「トリ」に選ばれることになったのか?

画像2

4万5千件のチャイニーズレストラン


2016年とちょっと古い数字だが、全米に4万5千軒もの中華料理店があったそうだ。その数、マクドナルド、ケンタッキー、ピザハット、タコベル、ウエンディーズ、全部の合計を上回るという。告白すると、これは私にとってnoteデビュー、記念すべきこの記事を書くにあたり、Googleで初めて知ったこの事実。びっくりした。(注:これだけでも数分前にnoteを始めてよかった。ここまで10行ほど書いている時間に比べ、大収穫だ。我ながらROI高い。テーマに合ってて幸先がいい。うれしい。)

キャンディーズが「カレーもね」って歌っていた頃には、人種のるつぼのアメリカで数あるエスニック料理のうち、中華がナンバーワンになっていたそうだ。なるほど、広いアメリカでも、年末のホリデー期間中でも、気楽にチャイニーズを出前注文できるわけだ。 もっと面白いのは、アメリカでは日本と違って、出前をするレストランが珍しかった何十年も前から、チャイニーズテイクアウトは存在していた。UberEats, Door Dashなどの宅配専業サービスが流行る、ず〜っと前から。

アメリカのチャイニーズ・メニュー人気アイテム


それはGeneral Tso's Chicken. 鳥のピリ辛炒めだと思う。揚げるか炒めるか、甘いか辛いかによって、お店によって、Kung Pao Chickenなど、色々な名前がある。が、一般的な鳥のピリ辛炒めはアメリカ人が好きな味だ。

アメリカンチャイニーズは私には甘すぎるので、トマトペーストはもちろん、砂糖や蜂蜜も入れない。

今回の秘密兵器:Sous Videマシン

低温調理器を愛用中。忙しくても美味しいものを食べたい人の見方。安いステーキも、とりむねも、ほったらかしでしっとり美味しく仕上がる。 4つ星レストランも、素敵なホテルの大宴会場も使っている調理技術を家庭でも使えるのが嬉しい。家庭用の低温調理マシンとして先駆けのAnovaを発売当初、数年前に購入。日本のBONIQはレシピサイトが充実してとても親切。電気圧力鍋InstantPotも、最近のモデルは低温調理モードがあってとても便利。今日のレシピはこちらを使用。

レシピ: 野菜たっぷりクンパオチキン Kung Pao Chicken


とりむね1枚 250gくらいを縦長のリボン状に切る。それぞれのリボンを、厚めのお刺身をそぎ切りにするように、45度の角度をつけて食べやすい大きさに切る。切るそばから、1リットルの大きさのジップロックに入れる。2回分作るなら(ROIのつぼ:おすすめ)、とりむね2枚目も同様に切って2枚目のジップロックに入れる。ジップロックは必ず、新品を使うこと。 ここでケチって、いくら綺麗に洗った袋でも使うと水難に合う可能性あり。(後で低温調理で水に沈めるため)

それぞれの袋に、酒、醤油、お酢、それぞれ大さじ2杯くらいお好みで入れる。豆板醤、ブラックペッパー、花椒もガリガリ入れ、モミモミしてから、肉が重ならないように袋の上からのばして平らにする。

画像3

低温調理器に水を7分目ほどまで入れ、とりむね1時間にセットし、袋を沈め、水が入らないように気をつけながら、空気をできるだけ押し出す。 この作業は日本の低温調理器メーカー、BONIQさんのこちらが詳しい。

ここで、仕事に戻るか、好きなことをする。 予定の1時間をちょっと過ぎても、チキンは温泉を楽しんでいるので、問題なし。

ディナー20分前に、中華鍋か深めのフライパンに、半分くらいの深さのお湯を沸かし、ごま油をちょっぴり垂らし、野菜を下茹でする。今日入れたい野菜を全て固い順番に洗って切っていく。ブロッコリーを切ったら、シンクに置いたサラダスピナーに水を張り、どんどん入れていく。お湯が沸いたら、ごま油1Tほど入れ、ザルだけ持ち上げて、ブロッコリー投入。セロリ、にんじん、青梗菜、赤ピーマンなども順番に同様に。かためにゆだったら穴じゃくしなどで大きめのボウルにとる。野菜を順番に茹でたそばから、ブロッコリーの上に積み上げていく。冷凍の枝豆は茹でる必要はなく、ブロッコリーの山の上に、ざっとふりかける。

画像4



生姜多め、ガーリック、ねぎをお好みで千切りかみじん切り。茹でに使った鍋の水をあけ、強火にかける。乾いてきたら、ごま油を入れる。 鍋の近くに、酒、醤油、胡椒をスタンバイ。 煙が見えたら、生姜、ガーリックを炒め、ネギの白い部分を入れる。 香りが出てきたら、野菜の山を入れさっと混ざる。 上から、ジップロック一袋のチキン入り調味料を全部入れ、全体を混ぜる。味を見て足りなければ、鍋の近くに用意した3調味料で好みに整える。ここで水溶き片栗粉でとろみをつけてもいいが、私はつけない。ダイエットしていないなら、ピーナッツかアーモンドをパラパラふりかけて完成。 鍋ごとテーブルへ。​

画像5



ROI メリット


*チキンの2袋目は、冷蔵庫で2日、または冷凍保存する。大抵の低温調理レシピは、とりむねはまるごとの場合が多い。このレシピは、一口大に切り、下味をつけて低温調理するので、味はシミシミ、使い回しがしやすいのがメリット。

*うちの定番:玄米ごはんとワンプレートで。野菜たっぷり、ローカロリー、なのにしっかり中華。テレビでスポーツ観戦の時は、丼で。後片付けが簡単。

*後日の味へんは、セロリ、パプリカ、玉ねぎと炒めてタコライス風に。サルサとハラペーニョの酢漬け(瓶詰め)、アボカドをトッピング。玄米にも合う。下味は、確かに中華風だったはずなのに、このクンパオチキンのもとは、なぜかメキシカンにも対応できる。

画像6


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?