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【790/1096】緊張を入れないと言う守り

長いこと、無意識に防衛反応を出して自分を守ってきたので、「緊張を入れないのが守るということ」と呼吸・整体で学んでもなかなかうまく飲み込めなかった。

当時は、しっかり壁をつくって固めて、そのなかで鎧を着ているのが守っていることだという意識でいたので、それをひっくり返したら、崩壊する!と思ったのだろうと思う。
言葉の意味はわかるけど、自分の中に受け入れない、認めないでいた。

学んでいく中で、「自分の身体に緊張を反映させない、入れない」ということが、自分を守るということなんだというのが肚落ちしてきた。
ここは、本当に大事なところだ。

人間関係で、緊張して守りを固めると、常に防衛反応を出し続けることになり、その防衛反応に反応して相手も防衛反応を出し、防衛対防衛でぶつかり合うことにしかならない。

防衛反応を出している状態の自分と言うのは、あるままの自分ではない。
だから、人とのやり取りもあるままではなく、防衛反応と言う攻撃をし合うことになる。
そしてその状態だと、相手が緊張していたら、その緊張を自分の中に入れることになる。
緊張が自分(の身体)の中に増えるということは、どんどん「自分そのもの」を削っていくということに他ならない。

だから、緊張を入れない。
生身のままでずっとオープンにしておく。
もちろん、「なまみ」だから、ものすごい衝撃をうける。
でも、その衝撃を受け流す。
受け流して、受け流して、循環したら終わる。
緊張させたら、身体にとどまって終わらない。
未完了の完成。

そして、トラウマとは未完了である。小さな未完了も日々、蓄積させたら、大きな未完了になっていく。

この生身のまま、オープンにしておくのを、どうやって??と思うだろう。

これを、身体技術で出来るようにするのが、呼吸・整体の学びである。
ここを技術として提供できるということの凄まじさ。
10年以上、金額にして1000万以上、心理や自己啓発に投資してきていろいろ学んだけど、技術としてここを教えてくれたのは呼吸・整体だけである。

そして、身体技術だけではなくて意識の調和、自分の存在としての意識が成立しているかどうか?というところまで体験できる。
ほんと、とてつもない技術である。
呼吸を基準にするとこれができるようになる。

このパラダイムシフトは、本当に天地が逆転するほどのシフトで、ここをくぐりぬけられるかどうかは、ひとえに自分次第。

生身のままオープンでいると、相手が突然、攻撃してきたりすると今までとは別物の衝撃を受ける。
でも、そこで踏みとどまって、受け流して、受け流して、とやっていると、その攻撃ではないところに辿り着く。
目の前でシャッター閉められたら、そりゃもうけっこうな衝撃である。
でも、自分はそっちの波に乗らない。
そっちに乗ると、自分の身体を緊張させて今までと同じループを回すだけなので。
生きづらい、息苦しい、と思っていたところに戻るだけだから。
そっちじゃないほうを選ぶ。

私が呼吸のお稽古をやっているのは、ここを伝えたいからである。
防衛反応で人と関わったって、面白くもなんともない。
自分を守ることだけ、固めることだけで精いっぱいになってしまう。
子どもの頃からの癖で、無意識にやってしまっている人も多い。
けれども、こういう技術を身につけて、防衛反応じゃなくて、自分の呼吸が居心地のいいところでやりとりできたら、
毎日が面白くなる。
特に、誰かのケアをしている人、子育て中や介護中やらの人たちは、自分で自分のメンテナンスをしなくてはいけないけど、この技術が身についたら、自分も楽になるし、ケアする相手にもいいことしか起きない。
一生使える技術で、しかも、日に2~3万回もチャンスがあるのだ。
ほんとすごすぎる。

来年はこの辺もしっかりお稽古していこうと思っている。
毎月、月2回のお稽古です。
気になった方は、ぜひご参加ください。
初めての方でも大丈夫です◎

では、また。

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