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グラフィックデザイン オススメの勉強法。

↑前回の記事でも書いたように、今と昔ではグラフィックデザイン界における環境が違い、今は学ぶ方法がたくさんあるので、とても良い時代だなとつくづく思います。

私の頃なんて、イラレは専門書を読みながら独学、大学では技術より考え方を学び鍛える場所なので特に詳しいレクチャーはありませんでした。(私の学科はそうでした)なので入社当初は専門学生出身のデザイナーの方より明らかにアプリを扱うスキルが乏しく、苦労しました。。笑
という前談は置いておいて、今はDTPのアプリケーションの使い方のスキルを学ぶ方法がYouTubeなどに沢山溢れているし、ピンポイントで操作方法がわからなくでもネットで検索すれば、誰かがすごくわかりやすくまとめくれているサイトがあったり、知りたい方法がすぐに見つかり解決できます。

そのように恵まれている部分が多いのですが、逆にデザインのセンス的な話でいうと、世の中に出回っているデザインが玉石混淆なので、良いものを見極めて学んでいく必要があるかと思います。

※以前↓「文字詰めについての記事」で書きましたが、それぞれの価値観でデザインしているので良い悪いと言っているのではなく、私が個人的観点で「これはちょっと?」と疑問に思うようなクオリティのものも増えてきたという体感です。

今回の記事では、世の中に沢山溢れているデザインから何を見て勉強してよいかわからない、アプリケーションのスキルではなくデザインを学びたいという人の為にオススメの勉強方法をお伝えしたいと思います。


こんな方にオススメの記事

と言うことで、今回の記事はこのような方達へ向けての内容になります。

・将来グラフィックデザインの仕事に就きたい人
・絶賛デザイン系の学生で、グラフィックデザインを学んでいる最中の人
・デザイナーじゃ無いけど、デザインのセンス的なことを学びたい人
・デザイナー駆け出しでもっと引き出しが欲しい人

ズバリ!私がお勧めしたい勉強方法とは

わかりやすく勉強法と言っていますが、どちらかというと自分で感覚を磨いていく、極めていくものに近いです。なので即席的な効果や、すぐに結果として出るような対処療法ではありませんが、必ず自分のセンスの血肉になる方法だと思います。


それは

、、、

、、、

、、、

「良いものを見る!」です。

そんなのあたりまえじゃん!と拍子抜けした方もいると思いますので、もう少し具体的に、私がお勧めしたい「良いものを見る!」方法を解説していきます。

例えばですが、グラフィックデザイン年鑑、パッケージ年鑑、広告年鑑などでデザインのその年、賞を受賞したものや厳選された作品のまとめを見ます。(めちゃくちゃ分厚くて価格は¥15,000くらいします)。
もしこれを読んでいる方が美術系の関係者なら美大の図書館にはおそらくバックナンバーからそろっているので閲覧できると思いますので、ある程度時代の流行りはあるかもしれませんが、少し昔の年代のものも参考になるので、ぜひ沢山の作品を見てみて欲しいと思います。中でもより自分の好みのもの、より自分の表現したいテイストに近いものに注力する感じで見るのがオススメです。

ただ、こういうし図書館を利用できる人は限られていると思いますし、実際に購入するとなかなかの金額なので、ピエ・ブックスさんなどから出ているような分厚いデザイン事例集を見るのも良いと思います。こういうデザイン系の本が利用している図書館になければ、大きめの本屋に行ってデザインのコーナーを見てみるのが良いかと思います。最近は昔より手軽にとれる金額の書籍も増えましたので、気にっいったものは立見だけでなく購入してみるのもオススメです。

購入できないもので、後で見返しておきたいおきたいものは、例えば図書館であればその図書館の方針によりますが、OKであればスキャンやスマホで写真を撮って集めておきます。(めっちゃアナログー)
特に若い時は引き出しが無いのでこういった自分のお気に入りのデザインを集めておくとアイデアとして役にたったりします。

集めるならピンタレストが簡単だし良いと思うかもしれませんが、中には良い作品もたくさんありますが、先ほど書きました通り、玉石混淆状態なので良いものだけを見つけるのに労力がかかります。WEBだと良い作品がまとめられているわけではなく、自分から検索できなずたどり着けない可能性もあります。また、そもそもWEBに掲載のない作品もあります。その理由から、本当に質の高いものだけを見るには私は書籍が一番だと思っています。ただ、WEB検索やピンタレストではかなりピンポイントでのアイディアの参考としてはとても有効なので、使い方次第かなと。

また、書籍のみでなく、グラフィックデザインの展示に出向くのももちろんオススメですが、たくさんいろんなジャンルの作品を一気に鑑賞できるので、書籍が一番手軽かつ効率が良いかと思います。展示の作品は展示の見せ方や、本では感じられないサイズの作品を体感するのにとても良いと思います。

まとめ

この記事を一言でまとめると、私のオススメの勉強法は「デザインの作品集を書籍でたくさん見る!」ということでした。

私自身、大学時代結構な時間を図書館にこもって所蔵されているデザイン年鑑やデザインの雑誌、たくさん良いものを見てきたことが今の表現に役立っていると信じています。イメージとしてはその作品からのセンスを吸収するかのように、分析して味わってみてみる感じです。(少し厨二病ぽい)
何が良いと思うのか自分で考えてみる、フォントは何を使っているのか、何のフォントをベースにしてどこをアレンジしているのか、そしてパソコン上で模写してみたり、私は好きすぎるロゴを鉛筆やアクリル絵の具などで模写してそのロゴを感じていました。

どの教授かどの大御所デザイナーが言っていたかは覚えていませんが、確か学生の時に「いい作品をたくさん見ろ」と言われたのを、正直にやっていました。デザインの守破離があるな「守」の部分のイメージです。まずはセンスの良いと思う作品を真似るというかそこから学ぶのが一番の方法と思います。
※ここでいう真似るはそのまま真似するのではなく、あくまでセンスをエッセンスとして真似るというニュアンスです。

よかったら試してみてください。

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