海外生活(オランダ)終わりかもしれないまで143日

今日はロッテルダムでのカフェバイト給料未払い事件についてのプログレスを記そうと思います。

働いていたカフェが3週間で破産。給料日にオーナーに確認すると、給料払えません、無理ですとチグハグな会話をし続けたオーナーは数日まえどうやらブロックに至ったようで音信不通。

悔しいのが従業員みんな500ユーロ以下の請求で、というのも弁護士が動ける額というのがあって、それが500ユーロ以上の案件らしいのです。その仕組みをどうやらビッチなオーナー知っていたようで、我々法の抜け目にトラップされたようです。

もう警察に直談判しよう!!!!!!と朝起きて、真っ直ぐ直行してみました。呆気なくそれは刑事沙汰ではなく、民事沙汰なのでポリスの仕事じゃないからこっちの法律事務所に行ってと元々取り合っていた公立オフィスにまわされることに。(英語オランダ語日本語でどの言葉が正式なのかはわかりません。雰囲気でカテゴライズしています。とにかく警察は違ったよう。)

ポリスまで行ってちょっと恥ずかしいなーと思いながら、パブリックロイヤーの事務所に直行。朝から始めたのでオフィス時間に間に合って良かったです。(オランダに住んでいると、自分の達成したいケースがどの管轄なのかわからないことがほとんどで、とにかくどこかのデスクに当たって、たらい回しにされることに自分を慣らすようにしています。何度も何度も同じ話を組み替え伝わるようにとにかく事が進むまで話しつづけます。電話も何時間もホールドを待ちます。オランダ語の音声自動ダイヤルも永遠に粘ります。)

オランダにも一定額以下の所得の人たち向けの無料法律相談事務所があります。これまで何度か電話相談で話をして、似たような事務所にもセカンドサードオピニオンも求めました。デスクに初めて行ったけど、これまでの電話カウンセリングのリポートもあって、話がスムーズに行きました。オフィスの皆さんも親身で聞き上手でした。

ところが、親身さ聞き上手なサービスは、この事件の問題解決法とは違うと帰宅後に気づくのでした。

朝のデスクカウンセリングでは調査が足りないとのことで午後にまたアポを取ってリーガルアドバイスをもらうことになりました。

私のケースだといくら雇用主のやり方が違法であろうが、請求額が500ユーロ以下なら次のステップに進めない。どうにか請求額が500ユーロ以上になる方法を考えましょうと、アポを取った朝に伝えてくださったので、あらじゃあ午後までに皆様で会議をしてなんとか策を練って下さるのかしら、嬉しいわ。と考えた私は甘かった。

午後のミーティングの結果、二人めの親身で聞き上手なお兄さんが契約書を見直して、これは500ユーロ以下だから次のステップには進めない、ごめんね。と折り返されたのでした。なんだ、他の手を考えてくれないんだ。ここまでやって、そろそろこの件に執着するのもバカらしくなってきたし、もういいか、と水に流そうと思いました。

ところが、そういえば親身なお兄さんは賃金請求のレターはEメールでも良いと新しい情報をくれました。リーガルレジスターされた居住住所に届くメールでないといけないと思っていたし、なんせその住所からはオーナーは消えてしまっていたので、せっかく友達の友達が書いてくれたリーガライズレターを送れずじまいだったのです。

じゃあ、その手紙をメールで送信してみようと、オランダ語の内容を見てみると、テンプレートではない懇願の内容が書かれていました。(書いてくれてすぐ住所がないことで中身ちゃんと見てなかった。本当にありがとうマックスくん。会ったこともないのにこんなに手厚いお仕事をこなしてくれるなんて!)

その手紙の中には遅延損害金の請求も含まれておりました。金額さえも私目を通してなかった。余裕で500ユーロ超えてるし、ちゃんとこれデスクであの親身野郎に見せたら良かった!!!!!

働いた額だけじゃなくて、この詐欺まがいな違法行為に対しての罰金はあるはずだと思っていたけど、オフィスの人たちは請求される側の身も守らないといけないのか、なるべく仕事の案件を増やさないようにするためか、そういった利益になるような情報をくれはしない。

オランダの労働局のサイトをみると、未払いの罰金は10,000ユーロ、日本円140万円相当。だよね?雇用主として未払い夜逃げしかも嘘の情報ってすっごく無責任で悪いことだよね?それをこんな野放し無法地帯ってダメじゃんね?

ここまで素人の私で情報立証かき集めて集めて、ようやくパブリックロイヤーは動いてくれるんでしょう。向こうがたに、教えてください、お願いします。では親身になって話を聞いてもらって結局のところ門前払いだ。

少し社会の仕組みが見えてきたような気がしました。ありがとうマックスくん。マックスくんとの仲介をしてくれているオーレン。

オーガニゼーションやオフィスとやりとりをするコミュニケーション力はもちろん大事だけど、やっぱり友達との繋がりに嘘も利益の取り合いはない。その分友達にはしっかり助けてもらえるんだなあ。 学校を卒業して26歳目前になってようやく友達の大切さがわかるのでした。

詐欺師カフェオーナーとの決着も目前な気がする。早くこの件片付けて、来たる本業のプロジェクトに全力を注ぎたい。。。

ビザの期限終了まで143日。