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時間は平等


なくてもいい、実用的じゃない。
だけどあったら嬉しい。
それがアンティークやヴィンテージの雑貨。

わたしは古いものが好きですが
どんな用途にとか機能性よりも
絶対的に欲しいから、しか理由がないです。
だから買うのを躊躇もする。

古い物が好きな理由にも書きましたが
今回は昔読んだ懐かしい本からインスピレーションがきましたのでお付き合いください


国籍や時代を超えたものたち

古いボトル。フランスから。ペコペコした少し厚みがあるガラスの表面やラベル。ひとつひとつが違う。
キャンドルホルダー。装飾が美しい。
海外の絵本。表紙がかわいい。色合いも。これを読んだ人たちはもう、いいお歳になられているはず。




誰かから見たら
ただの汚い古いもの。
だけど古い物には時間を経たものにしかない、
魅力があります。


なくても困らないけど
幸せな気分になるなら
機能はなくても、
その人にとってはあった方がいいものですよね。

生活はアートという本


フランス人で日本にも住んでいたこともある
パトリス・ジュリアン氏が
今から30年ほど前に書いた本です。
その中で、フランス人が日々の生活の中で
何を大事にしているか?が書かれているんですが

▪︎不便なことを楽しむ
▪︎自分だけの好きを生活に取り入れる
▪︎本当に欲しいものに妥協しない


わたしにはこの3つが印象的でした。
生活はアートに書かれている内容は
30年経つ今も尚、時代を超えたエッセンスが詰まっています。今でも古さを感じないものは
パトリスさんの生活に対するポリシーが一貫しているから。


わたしはフランスは好きだけど何でも好きなのでなくて
フランス人が生活をすることそのものに
美的センスを大事にしていたり、誰かと同じじゃないオリジナルなアイデアを大事にするところを
尊敬しています。

昔の日本人もそうだったはずなんだけど
忘れてしまっているのかもしれません。
そもそも日本家屋や古家具、日本の受け継がれた文化や情緒だって日本が誇らしく思えるもののはず。とても素晴らしいものです。

忙しいと、素晴らしさも忘れてしまうのかもしれないですね。


心を亡くすと書く。忙しいという意味

忙しい生活とはいえ、時間はみんな平等にある。
なのに、忙しいと言うことがステイタスにすら
感じる人もいればそうじゃない人もいます。

忙しいの反対は
ゆったりやのんびり、でしょうか。
ある程度のマイペースさが保たれるとか。

昔の日本では当たり前にやっていたことと
いえば


夕涼みをするとか
お月見をするとか
季節に沿って行事をしたり花をしつらえたり。

季節の移り変わりを感じると
時間の流れが贅沢にも感じられることがあります。
なにも特別なことをしなくても、ただ散歩したりもそうですね。


心を亡くす状態は無味無臭とも言えますよね。
そういうわたしも年中、忙しいと思ってたりします。そんな時は、お気に入りの場所に座り
ひと息入れます。


進化し、便利を極める世の中で、人間の本能という
元々誰もが持つクリエイティブな才能が退化しているのかもしれません。

衣食住すべてにおいてそうですが、僕の好きなものはどうやら一貫しています。それは、「時を超えるもの」です。アンティークや伝統のあるものが文句なく好きということではなく、永く付きあえて古くしていけるものが好きなのです。使い続けることで
買ったときよりもむしろ愛着がもてて、価値を生むもの…。アンティークを買うよりも、将来アンティークになるようなものが好きなのです。

L'art de vie 生活はアート
パトリス・ジュリアン


時間と共に、人と一緒に歳を重ねていく
家具や道具、途中からでも育てるような楽しみがある素材がわたしは好きなのです。


お読みくださりありがとうございます。

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