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好きをひろげる

暮も押し詰まった大晦日の今日に書くには少し遅くなってしまいましたが、クリスマスイブの日の夕方、ひと息つこうとコーヒーを淹れました。

夏の弘前旅行で買ってきたドリップコーヒーの最後の一袋。

たくさんあったときは気にせずぼんぼん飲んでいたのに、残り一袋になってしまってからは、もっとゆっくりと味わって飲みたいと思って、ずっととっておいたものです。
弘前市内の有名な喫茶店数軒が監修しているもので、旅行中に立ち寄ることのできなかった「成田専蔵珈琲店」と「ひまわり」のコーヒーを自分へのおみやげにしたのでした。

最後に残っていたのは成田専蔵珈琲店のコーヒー。
そしておともには、無印良品のりんごとキャラメルのケーキ。(せっかくのイブですが、ふつうのケーキはもはや重たいと感じるようになりました…)

コーヒーはすっきりと飲みやすい味わいでした。

りんごは今年好きになったもののひとつです。
嫌いではなかったのですが、積極的に好きなわけでもなく、八百屋さんの店先に並んでいても手に取ることはほとんどありませんでした。
が、今年はせっせとりんごを食べる日々。
りんごそのものだけでなく、りんご入りのお菓子とかにも手が伸びます。

きっかけはもちろん、弘前。
根が単純なので、旅行で訪れた街はだいたいひいきとなり、その流れでそこの名産品も好きになる、という図式です。

考えてみれば、そんなふうにして好きになったものがいくつかあったりします。
富山の呉羽くれは梨、静岡・三ヶ日のみかん、掛川のお茶…

もしかして、世の中の人がこんなふうにあちこちを旅していろんなものを好きになれば、世界は平和になるかもしれないなあ、と夢想したりもします。
一度でも訪れたことのある土地、店先で交わした会話、おいしかったもの、ガイドさんの丁寧な話、すれ違った人の笑顔…
全部を克明に覚えていなくても、すべて自分を構成する大事な思い出です。


今年もぶじに終わろうとしています。

色々あった一年でしたが、これはこれで十分な一年だったかな… と思えるようになりました。

来年はどんな年になるでしょう。
今年りんごを好きになったように、ひとつでも好きなものがふえて自分の世界が広がる、そんな心豊かな一年だといいなと思います。
そしてどんな時も、穏やかに笑っていたい。

どうぞ皆さまもよいお年を。
今年もありがとうございました!

好きになったもののもう一つ、岩木山。
美しい山容に心を奪われました。

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