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月刊MJ 2024年3月号

こんにちは。
昨年11月号が活版印刷について、1月新年号は水引について特集してきました。
両方に共通するのは紙ということで、
3月号は和紙(美濃和紙)について、そして美濃のwashi-nary さんと松久永助紙店さんに伺って取材させていただきました。

美濃といえばうだつの上がる町並みですね。
「うだつの上がる町並み」として有名なエリアは、紙を取り扱う問屋さんが多くあったエリアだそうです。商売も反映して賑わったエリアなため、歴史ある建物が多く、酒蔵や建物をリニューアルしてできたカフェや雑貨屋さんもあり街歩きにはいい場所でした。

きれいな山並みと清流の長良川のある自然豊かな美濃で、レトロで渋いうどん屋さんでランチ

美濃では、午前中に紙の卸問屋さんを営まれている松久永助紙店さんを訪問しお話を聞かせていただきました。先にも散策していたエリアは紙の問屋さんが多かったと書きましたが、昔手すき職人さんたちが住まれていて工場が多くあったエリアはより上流の板取川沿いだったそうです。
川を使って船で大量の紙を運ぶため、灯台が建てられてました。一旦、美濃の街で保管された紙は、また川を下って岐阜、遠くは全国各地まで流通させていたそうです。

美濃の位置関係

松久永助紙店さんでは、試行錯誤しながら30年前に和紙を使って紙糸をつくることに成功され、さまざまなメーカーさんによって紙糸でつくられた靴下やタオルなどをお店で販売されていらっしゃいました。
私は靴下を購入し、40℃を超える日もある真夏のパースで履きましたが、足がムレることもなく快適でした。通気性が良く、吸放湿性、消臭抗菌性などが高いのが紙糸の特徴と聞いていたので、そのおかげなんだと実感しました。

和紙でつくられた商品が多数販売されてます

午後は、丸重製紙協同組合さんが立ち上げられた和紙の専門店「washi-nary」さんにお伺いして、オーナーの辻󠄀さんにお話を聞かせていただきました。

washi-naryと宿の入口
washi-nary オーナー 辻󠄀 晃一さん/オレンジの上着がトレードマーク。上着脱いでもまたオレンジでした

辻󠄀さんのビジョンや経営者としてのお話は非常に刺激的でした。お話の内容はMJの本編にまとめさせていただいているので是非読んでいただければと思いますが、こちらでは載せきれなかった部分をご紹介したいと思います。

辻さんの考え方は非常に柔軟で、働き方も状況に応じて臨機応変に対応されているところも感銘を受けました。製紙業もやられているので和紙・紙に対してこだわりは強いと思いますが、washi-naryさんに入られた新しいスタッフの方に対しては、紙を知らない部分があるからこそ消費者目線の売り方ができるとその視点を取り入れて良かったことなども話を伺えました。
また、新聞のインタビューで女性のスタッフさんが働きやすい職場にするお話もされたら、新聞記事を見た方が面接に応募され採用されたこと。その方が妊娠されたら、在宅でもできるSNS担当にされて、活躍の場を変えられたなどの話を伺え、同じ経営者として勉強になりました。

和紙職人さんの顔が見れ、特徴もわかるように。紙がハンガーにかけられてアパレルようなディスプレイ
天井には和紙のオブジェ

経営的な視点も勉強になりますので、是非、3月号のMJご覧ください。


株式会社メイワ
愛知県名古屋市西区那古野1-37-10
TEL:052-565-1722 / E-Mail:mw@maywa.com
www.maywa.com

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