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雪と賢者の石

昨日から降り始めた雪が朝見ると5cmくらい積もっていた。

関東の私の住むところはほぼ雪が降らない。積もるほどのレベルはまあ年1回くらいなので、ほんの5cmの積雪でも誕生日くらいの特別感を感じる。朝から寝ているこどもたちに「今日は雪が積もってるよ」と声を掛けると、いつもはなかなか起きないのにすぐに目を覚まし、窓の外をじっと眺めてわぁ~と言っていた。心のしっぽがブンブンと動いておる。

白い世界を長女と小学校まで歩く。保育園を休んだ次女も雪を触りたくて一緒についてきたが、間違えていつものスニーカーを履かせてしまった。次女はテンションMAXで家から出て雪に飛び込み、1分後には靴下まで濡れて「もう帰りたい」と言っていた。アンパンマンくらい水に弱い子だった。

家で仕事をして、昼に近くのポストまで歩いた時にはもう雪が溶け始めていて、所々で雪だるまがベトベターみたいになっていた。もうすぐ引越すし関東の雪も見納めだったかもしれない。

誰かがつくった雪だるま

ここ最近、家族でコロナにかかり、夫婦とも後遺症に苦しみ、なかなか辛かった。療養中はずっとハリーポッターの映画を夫婦でぼけーっと見ていた。小池徹平と篠田麻里子の不倫ドラマが面白いとは聞いたけど、あんまり新しい作品を見る気になれず。麻里子様が後ろから麻里子されちゃってるんだそうな。と書いて思ったけど、ここで「後ろから麻里子」とか言っちゃう人、オジサン感あるな。やばいNGワード。

先日、1作目(ハリーポッターと賢者の石)を見ていてちょっと思ったことがある。賢者の石って、不老不死になれる命の水を作ったり、金属を金に変える力を持った魔法の石なんだけど、命の水を使うタイミングって難しくないか?ということだ。

命の水で不老不死の体となったニコラス・フラメルという魔法使いがファンタビ2(黒い魔法使いの誕生)で実際に登場するシーンがある。まずこれを見てほしい。

ニコラス・フラメル(665歳)

見た目年齢でいえば80歳以上?な気がするが、これってつまり80歳とかそのくらいの時点で命の水を飲んだということなんだろう。不老不死って「これ以上老けませんよ」という効果だから、若返るわけではない。

とすると、もし自分が生まれた時から命の水を持っていたとしたら、何歳の時にそれを飲むかってなかなか難しい。その容姿で長い年月を過ごすのだからやっぱり自分史上ベストなタイミングで飲みたいじゃない?そうすると20歳くらいがいいのか、それとも脂がのってきた30代、いや渋さも加わる40代がいいのか。自分の容姿のピークが何歳かって考えると悩ましい。

さらにここからは私の持論なんだけど、不老不死ということはおそらくもう細胞が死にませんということだと思うのだ。髪の毛とか爪って死んだ細胞の集まりだって聞いたことがある。何が言いたいかというと、命の水を飲んだらもう髪の毛も伸びないんじゃないかってことだ。

もっというとたぶん筋肉も大きくならない。筋肉が大きくなるのって、トレーニングで筋肉を傷つける→細胞分裂して大きくなるという仕組みなはずだから、そもそも細胞が死なないのならいくら筋トレしても効果がないということになるんじゃないだろうか。

そう考えると、自分のベストな年齢で、ベストな髪型と体型で命の水って飲まないといけない。あなたは今からでも飲める覚悟はあるだろうか。「えっ賢者の石見つけたの?ちょっと待って!体を仕上げるから1年待って!」とか言ってる間にヴォルデモート卿に奪われてしまうかもしれない。いつ賢者の石を見つけてもいいように、自分のケアって日頃から怠らないようにしないといけませんね。なんてことをニコラス・フラメルの姿を見て思ったのだった。

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