マニュアルだから
車の運転というのは、もう30年以上やってることなんですが、なかなかイメージしたようにいかないものです。うまくならない。
いつぞやイタリアのミラノに行った時、夜タクシーに乗った。
タクシーとはいえ、イタリア人で、プロドライバーなですから、ぴゅん、ぴゅん飛ばすわけです。ランチャ・リブラのワゴンだったと思いますが、のけぞるくらいの加速して石畳の上をバコバコ言わせながら、しかもスムーズに駆け抜けていく。
「とばすなー」
とか思いながら、ふと運転手をみると暗闇の中、右手が流麗に動いてました。そのとき初めて、それがマニュアルだと気づいたのです。
特に加速がうまかった。ほとんどギアの継ぎ目を感じさせない。それまでヒール&トゥだの、シフトダウンを綺麗に決めるのがカッコイイと思ってましたが、マニュアルにおけるシフトアップの奥義をみせてもらった気がします。(ちなみにシフトダウンは2速飛ばしとか多用してましたが、ほとんどショックなし)
彼らはオートマとかいらないでしょうね。
イタリアやフランスでオートマが売れない理由がわかります。女性でもこれくらいの運転する人とか結構いるんでしょうね。
そう考えると、まだまだ自分が車に乗ってやること、覚えることって山ほどあるなーという感じで、運転の新しい発見と習得した歓びは、これは一生続くんじゃないかと思います。
もちろん、マニュアル・トランスミッションだからですがー。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?